医者を志した理由
幼い頃に母親を亡くした。
「人が病気をするっていうことは、その本人はもちろんですけど周りの人、家族の人生も変えてしまうんだなっていうことを痛感しながら育ってきた」と話す。そして中学へ上がるころには、「病気に立ち向かうような立場の人になりたい」と考えるようになった。
命に関わる現場で
今、内科を専攻している。将来は循環器内科を専門にする予定だ。
「循環器内科の患者さんは命に関わる重症の方が多い。命のやりとりじゃないですけど、そういうところに携わりたいなと思ったのと、多疾患を持つ方が多く、全身の様々な病気を扱うことも多いので、やりがいがあるなと思いまして」
連日ハードな現場が続き、体力的なつらさを感じることもある。
医師になって3年目。少しずつだができることも増えてきた。毎日の経験の積み重ねが、自分の糧になっていく。それでも、「患者さんの状態が悪くなっちゃって、自分が対処しないといけない。そういう時の不安や責任の大きさ」は、まだしばしば襲ってくる。
あのときあんたが治療してくれたから、今も俺は元気でいられる。
逆に、患者さんの状態が落ち着いた時や、患者さん本人や家族の人に感謝の言葉をもらえたときには、そのぶん嬉しさも大きくなる。
一人の患者さんを入院したときから退院まで担当し、さらにその後の外来通院までまで定期的に診ていくことができるのは、中部国際医療センターの良さの一つかもしれない。通院患者からこんなことを言われたことがある、「あのときあんたが治療してくれたから、今も私は元気でいられるんや。ほんと、ありがとね」と。
「真面目」。周りからはよくそんなふうに言われる。自分では「慎重で、心配性」だと思っている。
自分という人間は将来、どういう医者を目指していくのか。今、それを見つけたいと思っている。
INTERVIEW
長瀬 大
NAGASE MASARU
中部国際医療センター 後期臨床研修医
7:30 | 出勤 |
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7:30〜8:30 | 病棟回診。 入院している担当患者さんを診て回ります。 |
8:30〜9:30 | 病棟スタッフへの指示出し。カルテの記録。 回診結果を受け、病棟スタッフへに検査や薬の指示を出します。 |
9:30〜12:00 | カテーテル検査・治療。 |
12:00〜13:00 | 昼休み。 |
13:00〜18:00 | 引き続きカテーテル検査・治療。 |
18:00〜22:00 | 病棟業務。 検査結果の評価や明日からの治療指示、必要に応じての処置のほか、ご家族や患者さんへの病状説明などをします。 |
22:00 | 帰宅 |