包括同意について
- ホーム
- 包括同意について
個人情報保護と包括同意について(お願い)
社会医療法人厚生会 中部国際医療センターは、患者様が一人ひとりに適した医療を受けられるように努力しております。医療には、医療を受ける側(患者様)と医療者間の相互理解や信頼、同意が不可欠です。当院の個人情報保護の考え方と、患者様の「同意」について、そしてこれに密接に関係する教育病院・研究機関としての役割などについて説明します。
当院は、個人情報保護に関する法律や同関連法令等を遵守し個人情報を保護します。当院は教育機関として、学生・研修医・看護師特定行為研修等の実習等を通じて医療人を育成しています。医学の進歩を目指して臨床研究・医学研究をしています。
当院では、「説明と同意」に、2つの方法を用いています。第1は「個別同意」です。患者様にご説明し、口頭または書面で同意を確認させていただきます。第2は「包括同意」です。一定の基準の元に「個別同意」のような手続きを経ないで同意を頂くのが、この「包括同意」です。「包括同意」(この文書)によって、患者様がそれに同意したものとみなします。包括同意は当院の診療・教育・研究に必要ですので、ご理解とご協力をお願いします。なお、「同意しなくても」、皆様が不利益を被ることはありません。「同意できない場合」は、問い合わせ窓口にご相談ください。
診療に伴い発生する診療情報・試料等の利用について
当院が提供している治療は、科学的根拠に基づいた観点で最も良いとされる医療が中心ですが、研究によって、さらに良い医療を開発していく必要があります。当院では、診療とともに臨床・基礎研究が行われています。研究には、診療に伴って発生する診療情報・試料等(患者様の情報や試料)の利用が必要な場合があります。患者様には、ご理解とご協力をお願いします。
● 診療に伴い発生する診療情報・試料等とは
病院で診療を受けると、病歴(カルテ)、CTなどの画像、生理機能検査(心電図、各種超音波検査、聴力検査など)、検査試料(血液や尿など)、細胞・組織検査(検査や手術検体)試料、などが集められます。これらの診療情報・試料等は、診療に必要なものとして採取・保管されていますが、その後、診療上不必要となった場合でも、医学研究には大変貴重です。当院では、これらの診療情報・試料等を研究のために利用させていただくことがあります。なお、採血・採尿・細胞や組織など試料採取の場合、必要最低限量を採取しますが、その試料(検体)の一部が残る場合があります(残余検体といいます)。このような残余検体も貴重であり、医学研究に使わせていただくことがあります。
● 診療情報・試料等の提供の対象者
当院では、すべての患者様にこれらの診療情報・試料等のご提供をお願いしています。研究への診療情報・試料等の提供は、自由意志によります。不参加の意思表示(問い合わせ窓口へお申し出)がない場合は、原則として同意をいただいたものとみなして、当院の倫理審査委員会での審査を経たうえで、研究に使用させていただきます。また、ご説明した残余検体を研究に使用する場合には国の倫理指針に沿って、倫理審査委員会で十分に審議します。
● 秘密の保持
研究への診療情報・試料等の提供によって、患者様に直接の危険性が及ぶことはありません。しかし、万一、個人情報等が漏れた場合、患者様が不利益を被る可能性があります。当院では、情報漏洩を避けるため、厳重に機密保持しております。研究によって得られた成果を学会や学術誌などに発表する場合でも個人が特定されることはありません。
● 知的財産権
提供いただいた資料を用いた研究の成果によって、特許権などの知的財産権などが生じる可能性がありますが、その権利は当院などに帰属し、患者様ご本人には帰属しないことをご了承ください。
個人情報(患者様情報)の取り扱い
当院は、「個人情報の保護に関する法律」及び同法に基づく「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン」に基づき、患者様の個人情報を以下のように取扱います。
患者様等への医療の提供に必要な利用目的
【当院での利用】
- 当院で患者様等(検診・健診・ドックを含む)に提供する医療
- 医療保険事務
- 患者様に係る管理運営業務のうち、
- 入退院等の病棟管理
- 会計・経理
- 質の向上・安全確保・医療事故あるいは未然防止等の分析・報告
- 患者様等への医療サービスの向上
【他の事業者等への情報提供】
- 当院が患者様等に提供する医療のうち、
- 他の病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、介護サービス事業者等との連携
- 他の医療機関等からの照会への回答
- 患者様等の診療等に当たり、外部の医師等の意見・助言を求める場合
- 検体検査業務の委託・その他の業務委託
- 家族等への病状説明
- 医療保険事務のうち、
- 審査支払機関又は保険者へのレセプトの提出
- 審査支払機関又は保険者からの照会への回答
- 事業者等からの委託を受けて健康診断等を行った場合における、事業者等へのその結果の通知
- 医師賠償責任保険などに係る、医療に関する専門の団体、保険会社等への相談又は届出等
- 第三者機関への質の向上・安全確保・医療事故対応・未然防止等のための報告
上記以外の利用目的
【当院での利用】
医療機関等の管理運営業務のうち、
- 医療・介護サービスや業務の維持・改善のための基礎資料
- 医師・看護師・薬剤師・検査技師・放射線技師・理学療法士・栄養士・医療事務等の学生実習への協力
- 医師・看護師・薬剤師・検査技師・放射線技師・理学療法士・栄養士等の教育・研修
- 症例検討・研究および剖検・臨床病理検討会等の死因検討
- 研究、治験及び市販後臨床試験
- 治療経過および予後調査、満足度調査や業務改善のためのアンケート調査
【学会・医学誌等への発表】
特定の患者様・利用者・関係者の症例や事例の学会、研究会、学会誌等での報告は、氏名、生年月日、住所等を消去することで匿名化する。匿名化困難な場合は、本人の同意を得ます。
【他の事業者等への情報提供を伴う事例】
当院の管理運営業務のうち、
- 外部監査機関への情報提供
- 当該利用者に居宅サービスを提供する他の居宅サービス事業者や居宅介護支援事業所等との連携(サービス担当者会議等)、照会への回答
学生実習と特定行為研修生(看護師)が行う
特定行為実習について
次世代を担う医療人育成は当院の責務です。当院は、医学生等学生や見学者を受け入れて、教員指導下に教育しています。当院は、特定行為研修を行う研修機関に指定されています。特定行為とは、医師の判断を待たずに予め定められた手順書により、看護師が診療の補助を行うことです。当院は、実務経験を有する看護師に対してこの研修を行っています。医学生・見学者・特定行為研修中の看護師等が、診察に同席させていただくことがあります。ご理解とご協力をお願いいたします。
問い合わせ窓口
以上につきまして、不明点や異議がある場合には、各部署責任者または相談窓口をご利用ください。