放射線技術部

強度変調放射線治療(IMRT)専用装置

Halcyon

強度変調放射線治療を短時間に、高精度で行える次世代放射線機器。従来の約半分の時間で正確な照射が可能で、より安全で安心な放射線治療を行うことができます。主に前立腺がんや脳腫瘍に利用します。

高精度放射線治療装置

TrueBeam

電子線と高エネルギーX線を発生する放射線治療装置で、幅広い疾患を短時間かつ高精度に治療できます。正常組織への無駄な照射を避けることで副作用のリスクを軽減できます。頭頸部腫瘍、乳がん、皮膚がん、転移性骨腫瘍などを治療します。

陽子線治療装置

ProBeam

腫瘍の形状や大きさに合わせて高線量の陽子線を照射する強度変調陽子線治療（IMPT）ができ、より効率的な陽子線治療を実現できます。高精細な画像を使用して位置を照合できるため、陽子線を高い精度でがん病巣に正確に照射。腫瘍への線量を精密に管理し、正常な組織に対するダメージを最小限に抑えられます。

血管造影（アンギオ）

BRANSIST safire、Trinias B8 Unity edition、Alphenix Bi-plane、Artis zee

4室の血管造影室に血管造影装置を完備しています。うち3室は循環器専用です。当院は豊富な冠動脈治療実績を誇っており、同治療をより安全に施行する機能が備わっています。不整脈治療（カテーテルアブレーション）、下肢動脈形成術、脳血管疾患、肝臓がんの治療を幅広く行います。

乳房専用PET

Elmammo

検査薬である放射性医薬品（18F-FDG）を注射し、乳房部分のみを画像化する装置です。
当院の装置は世界1号機で、女性にやさしい、痛みのない乳房専用のPET装置です。検査はうつ伏せで、片方の乳房あたり7分ほどの検査時間です。

PET/CT検査

Discovery Mi-x

ポジトロン（陽電子）を貼り付けた薬品（18F-FDG＝検査用ブドウ糖）を体内に入れ、その薬品が細胞内へ取りこまれる度合をカメラで撮影して、がんの有無や大きさを調べるというものです。肺や大腸など多くの臓器、リンパ節にがんをはじめとする病気の場所や大きさ、病状などをより的確に発見でき、治療に対する経過観察にも大いに役立ちます。

同時にこれにCTスキャンによる画像を融合させることによりPET検査で見つかった異常部分の位置を正確に知ることができます。半導体検出器や呼吸補正を備えているため、精細な画像を提供しています。

SPECT/CT検査

NM/CT870 DR

放射性薬剤を体内に投与し、薬剤の分布具合を画像化する装置です。脳や心臓の血流をはじめ、全身の骨、甲状腺、乳腺リンパ節、肝臓、腎臓など検査対象は多岐にわたります。

CT検査

Aquilion Precision、Aquilion ONE GENESIS

X線により体内を画像化できる装置です。体の大きさに応じ、必要最小限のX線のみ当てるため、無駄な被ばくを減らしています。頭部から足先まで検査することができ、全身を早いスピードで撮影することもできます。
Aquilion Precisionは、最速0.275秒/回転で撮影でき、従来の512マトリクスよりさらに細かい1,024マトリクスにも対応できます。そのまま撮影する単純撮影と、造影剤を注射し、撮影する造影検査があります。　

MR検査

Architect 3.0T 、SIGNA Artist 1.5T

磁力を利用した体内を画像化できる装置です。US（エコー/超音波）検査と同様、X線被ばくがなく、安心して検査を受けていただけます。脳や脊椎管（背骨の中）、筋肉や軟部組織など比較的軟らかい組織を画像化することに適しています。心臓の心筋、肝臓の硬さを評価することができます。ただし、非常に大きな音が出る検査なので、検査時には必ず耳栓を着けていただきます。そのまま検査する単純検査と、造影剤を注射したり、飲んだ後に検査する造影検査があります。

結石破砕

DeltaⅢ

腎臓や尿管、膵臓の膵管にできた結石にむけて体の外から衝撃波を当て、結石を壊す装置です。
外科的な手術と異なり、体表面に傷ができません。通常、1時間ほどで終わります。

歯科X線撮影

Pano ACT-ART Plus

歯専用の撮影装置です。上下のすべての歯を1度に10秒ほどでX線撮影できます。この装置には半導体検出器を搭載しており、従来の装置に比べより少ないX線被ばくで、かつより鮮明な画像表示が可能です。上下顎全体を同時に画像化するパノラマ撮影のほか、顎関節撮影や必要な歯だけの部分撮影もできます。お子さんや嘔吐反射の強い方、車いすの方でも負担少なく、衛生的に撮影できます。