救急部門/救急医療センター・ICU・HCU
救急部門/救急医療センター・ICU・HCU
当科では北米型ERシステムを採用し、24時間365日全ての救急患者様を受入れております。可茂地域では初めてとなる屋上ヘリポートも完備し、一刻を争う患者様の搬送が可能です。また可茂消防と連携した救急ワークステーションやドクターカーの運用も行なっており、救急現場まで医師や看護師が駆けつけることでスピーディーな救急対応・初期治療を実現しています。可茂地域における地域に根差した医療機関として、地域の医療を支えてきた信頼をさらに深めるよう、安心・安全な地域づくりに貢献していきます。
集中治療科専門研修施設医師紹介
平成31年卒業
令和4年卒業
診療実績
【 救急件数 】
(人)
年 | 救急部門 利用者数 | 内 救急車 | 内 Walk-in | 救急入院数 (率) | |
---|---|---|---|---|---|
2008 | 7月〜 救急部門再構築 | 14,402 | 2,437 | 11,965 | 2,315 (16.1%) |
2009 | 新型インフル流行 | 18,116 | 2,882 | 15,234 | 2,529 (14.0%) |
2010 | 17,309 | 3,021 | 14,288 | 2,533 (14.6%) | |
2011 | 加茂休日診療所開始 | 15,146 | 2,990 | 12,156 | 2,446 (16.1%) |
2012 | 15,584 | 3,287 | 12,297 | 2,642 (16.9%) | |
2013 | 16,465 | 3,512 | 14,915 | 2,712 (16.5%) | |
2014 | 16,591 | 3,600 | 12,991 | 2,730 (16.1%) | |
2015 | 16,699 | 3,687 | 13,012 | 2,624 (15.7%) | |
2016 | 電子カルテ導入 | 16,921 | 3,852 | 13,069 | 2,695 (15.9%) |
2017 | 16,736 | 4,016 | 12,720 | 2,797 (16.7%) | |
2018 | 16,611 | 4,249 | 12,362 | 2,662 (16.0%) | |
2019 | GW10連休 輪番あり | 16,277 | 4,409 | 11,868 | 2,716 (16.7%) |
2020 | COVID19 pandemic1 | 12,034 | 3,688 | 8,346 | 2,453 (20.4%) -263 |
2021 | COVID19 pandemic2 | 10,053 | 3,345 | 6,708 | 2,235 (22.2%) |
2022 | COVID19 pandemic3 病院移転 | 14,373 | 5,419 | 8,955 | 3,258 (22.7%) |
【救急車受入件数推移】
【消防署別救急車搬送元件数】
可茂消防
消防隊 | 当 院 |
---|---|
ワークステーション | 471 |
中 | 788 |
中央 | 667 |
御嵩 | 301 |
西可児 | 315 |
東可児 | 102 |
南 | 927 |
川辺 | 381 |
七宗 | 127 |
東 | 125 |
東白川 | 71 |
八百津 | 259 |
富加 | 390 |
合計 | 4924 |
可茂消防以外
消防隊 | 当 院 |
---|---|
中濃消防 | 139 |
各務原消防 | 59 |
下呂消防 | 108 |
郡上消防 | 11 |
多治見消防 | 91 |
土岐消防 | 15 |
瑞浪消防 | 9 |
恵那消防 | 8 |
中津川消防 | 11 |
岐阜消防 | 3 |
羽島郡消防 | 2 |
丹羽消防 | 6 |
犬山消防 | 16 |
春日井消防 | 1 |
小牧消防 | 2 |
瀬戸消防 | 2 |
その他 | 12 |
合計 | 495 |
【可茂消防】+【可茂消防以外】=合計 | 5419 |
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【可茂消防管内 市町村別当院受入割合】
美濃加茂市 | 68% |
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可児市 | 39% |
坂祝町 | 66% |
富加町 | 57% |
川辺町 | 76% |
八百津町 | 70% |
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白川町 | 43% |
東白川村 | 48% |
七宗町 | 71% |
御嵩町 | 47% |
合計 | 53% |
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【搬送困難事例受入数】
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
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可茂消防事務組合 | 4 | 11 | 17 | 43 |
中濃消防組合 | 3 | 0 | 2 | 8 |
郡上市消防 | 0 | 0 | 0 | 1 |
多治見市消防 | 2 | 0 | 1 | 10 |
土岐市消防 | 1 | 0 | 0 | 10 |
瑞浪市消防 | 1 | 0 | 1 | 2 |
恵那市消防 | 1 | 0 | 0 | 6 |
中津川市消防 | 1 | 0 | 0 | 4 |
下呂市消防 | 3 | 2 | 2 | 2 |
各務原市消防 | 1 | 0 | 0 | 4 |
羽島郡消防 | 0 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 17 | 13 | 23 | 91 |
搬送困難の定義:当院に搬送されるまでに3回以上断られたもの
救急医療
当院の救急部門は地域の救急医療の砦として救急車は24時間365日受け入れ、満床であっても一旦受け入れ入院が必要であれば転院先を探します。2022年は約5,400台の救急車を受け入れ、中濃地域で1番、岐阜県で4番目に多い数です。午前中は救急車を中心に、午後は病院に来院したすべての患者様も対応する北米ER型の救急部門です。
救急部門には重症から、軽症まで様々な患者様が来院します。状態が病気なのか、怪我なのかもわからない患者様も来ます。どんな患者様でもバイタルが安定していなければ速やかに蘇生を開始し、安定していれば原因を探すことから始めます。決定的な治療を行うために最低24時間は安定させる技術と知識が必要になります。
これらを学ぶには救急部門が最適です。現場で月平均200名の患者様を指導医とともに診察することで学び、シミュレーション教育で心肺蘇生、外傷、脳卒中、小児は院内で施行しています。救急科専門研修プログラムも基幹医療施設です。勿論ながら災害に対してもDMATや、現場への医師派遣も行っています。
救急ワークステーション
敷地内には可茂消防事務組合の「救急ワークステーション」が設置されており、救急車と救急救命士を含む救急隊員が24時間365日常駐し、救急業務に対応しています。
災害医療
当院では岐阜県より地域災害拠点病院として指定されており、以下の機能をそなえています。
- 大規模災害時における重篤救急患者様への高度診療
- 地域の医療体制だけでは対処できない患者様を地域外へ搬出する広域搬送
- 医療救護チーム(DMAT)の派遣
- 地域における災害医療活動の指導調整等
現在、当院のDMATは2チームあり、医師4名(統括DMAT1名を含む)、看護師5名、業務調整員3名などあわせて12名の隊員が登録されています。
災害拠点病院として、大規模災害・集団災害に備えて体制を整え、訓練を行っています。岐阜DMAT指定病院にも指定されていますので、当院DMATは災害時には要請により出動します。過去には東日本大震災、熊本地震にチームを派遣しています。
DMATとは
災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。 医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った医療チームです。