放射線治療科

放射線治療科

当科では、複雑な形状のがんに対応できる強度変調放射線治療装置や早期肺がん・脳転移症例にも有効な放射線治療装置など新しい機器を導入し、幅広いがんの治療に対応しております。また、従来から取り組んできた前立腺がん・乳がん治療に加え、進行性肺がん・頭頸部がん・食道がんにも力を入れ、他科と協力したチーム体制で患者さま一人ひとりに合わせた治療をご提案します。

2023年からは副作用が少なく小児や進行癌にも有効な陽子線治療が開始されます。放射線治療の進歩には目を見張るものがあります。診療は月~土曜日まで行っています。いつでもご相談下さい。

医師紹介

陽子線がん治療センター
施設長
放射線治療科統括部長
不破 信和FUWA Nobukazu
三重大学医学部 客員教授
横浜市立大学 客員教授
日本歯科大学 客員教授
兵庫県立粒子線
医療センター 名誉院長
三重大学医学部
昭和56年卒業
部長
小川 心一OGAWA Shinichi
富山大学医学部
平成12年卒業
二宮 祐佳NINOMIYA Yuka
岐阜大学医学部
平成28年卒業
小堀 朗和KOBORI Akikazu
岐阜大学医学部
平成31年卒業
非常勤
山口 尊弘YAMAGUCHI Takahiro
岐阜大学医学部
平成23年卒業

放射線治療科の取り組みについて

中部国際医療センターには新しい放射線治療装置が2台導入されています。1台は複雑な形状な“がん”に対応できる強度変調放射線治療(IMRTと呼ばれます)専用機、もう1台はIMRTだけでなく、様々な方向から放射線を集中させる三次元照射が可能であり、短期間に多くの放射線の投与が可能になります。 IMRTでは図1に示すように従来の放射線治療では避けきれなかった重要臓器への照射を図2に示すように避けることが可能になります。IMRTは多くの腫瘍が対象となり、治療効果を上げるだけでなく、副作用を従来の方法より大幅に軽減できます。三次元照射では様々な方向から照射することにより、虫めがねで光を集めるように放射線を“がん”に集中することが出来、3㎝以内の肺癌や小さな脳転移例がこの治療の適応になります。図3 は脳転移例の治療前後のMRI画像を示しますが、赤丸で示した脳転移例は短期間での治療で消失していることが判ります。

図1 通常の放射線治療

図2 強度変調放射線治療 IMRT

図3 脳転移例に対する三次元照射の治療前後のMRI像

中部国際医療センターでは今まで以上にがん治療に力を入れます。従来から取り組んで来た前立腺癌、乳癌治療に加え、進行肺癌、頭頸部癌、食道癌にも注力します。進行肺癌は最も難治性の癌ですが、最近の薬物治療の進歩は著しいものがあります。薬物治療に豊富な経験を持つ当院呼吸器内科医と力を合わせ、この難治癌に立ち向かいます。
進行頭頸部癌では従来の静脈から投与する全身化学療法に加え、“がん”を栄養する動脈内に直接抗がん剤を投与する治療:動注療法を開始いたしました。具体的には図4に示すように耳の前の動脈:浅側頭動脈にカテーテル(ECASと呼んでいます)を挿入します。次に径1mmもない細いマイクロカテーテルをECAS内に入れ、がんを栄養する動脈全てに直接抗がん剤を投与する方法です。この方法では抗がん剤と同時に静脈から抗がん剤の中和剤を流すため高齢者の方にも可能な治療です。特に進行舌癌、上顎洞癌、再発頭頸部癌に有効ですので、多くの患者さんの治療に貢献できると考えています。当センターは頭頸部癌治療に経験豊富な耳鼻科医、口腔外科医が勤務していますので、最適な治療の提供が可能です。

図4 頭頸部進行癌に対する動注療法

放射線治療は骨への転移にも有効です。骨に転移すると強い痛みが出ます。また脊椎(背骨)への転移は麻痺にも繋がります。画一的な治療ではなく、患者さんの病態に合わせた最適な放射線治療を提供し、生活の質(QOL)の改善に寄与したいと思います。 セカンドオピニオン外来も開設されていますので、最新、最適な治療の説明をさせて頂きます。

ご相談窓口お問い合わせ交通アクセス