循環器病センター
循環器内科/循環器病センター
当院は、2022年1月に、中部国際医療センターとしてリニューアルオープンしました。新病院では、3つの循環器疾患専用の心臓カテーテル室と手術室にハイブリッド手術室(カテーテル治療と外科手術が同時に可能となる手術室)を備え、あらゆる心疾患に対応できる設備を備えています。循環器内科は、12名の経験豊富な医師が1つのチームとなって、循環器疾患に悩まれておられる患者さん方に寄り添い、治療を提案し、実現していきます。また、心臓血管外科と循環器病センターを構成しており、協力し、循環器疾患治療に対し、治療を提供させていただきます。
循環器内科では、急性心筋梗塞、狭心症といった虚血性心疾患、あらゆる不整脈、急性、慢性心不全、閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤等の大動脈疾患、大動脈弁、僧帽弁の弁膜症等の全ての循環器疾患に24時間体制で対応し、より短い入院期間で治療を行っております。
急性心筋梗塞、狭心症に対するカテーテル治療は、中部地区有数の治療件数となっており、慢性完全閉塞や高度石灰化を伴う冠動脈狭窄に対しての難易度の高い症例に対しても、積極的な治療を試みており、治療成績をおさめています。
不整脈に関しては、心房細動、上室性頻脈、心室性期外収縮に対して、充実した設備を用いてカテーテルアブレーションというカテーテル治療を行なっております。また、徐脈性不整脈に対してはペースメーカー治療を行なっております。いずれも治療成績をおさめています。
下肢閉塞性動脈硬化症に対しても、フットケアと言われる毎日の足の健康を保つための患者支援、教育のための外来を行っております。歩行時に下肢の疼痛を生じる方に対して、カテーテル治療行ない、下肢の虚血症状を改善させております。また、重症な下肢壊死をきたした重症閉塞性動脈硬化症の方に対しても積極的に治療を施行しております。
2021年から、腹部大動脈瘤にたいして、腹部大動脈ステントグラフト留置術を開始し、より侵襲の少ない治療を施行しております。
心不全は、呼吸苦、浮腫を呈する心機能低下により生じる疾患群です。今後、高齢化と共に非常の増加する事が予想されており、早急な対応が必要となっております。私たちは、多職種心不全チームとして、それぞれの心不全患者さんに応じた治療を提案し行なっております。更に外来では、慢性心不全看護認定看護師によるケアを行なっております。
更に、循環器内科では、適正な血圧コントロールが難しいような方への高血圧外来や、禁煙外来にて、重症循環器疾患への増悪を予防するための外来も行なっております。
検査に関しては心臓CT、3D 経胸壁心エコー、3D 経食道心エコー、心臓MRIも即日対応しており、結果をその日に報告可能です。
医師紹介
循環器病センター長
総合内科 統括部長
特任教授
平成元年卒業
循環器内科 部長
総合内科 部長
健康増進施設
クラブM 副施設長
臨床准教授
平成13年卒業
平成19年卒業
平成19年卒業
平成19年卒業
平成21年卒業
平成24年卒業
平成25年卒業
平成29年卒業
平成29年卒業
平成29年卒業
令和3年卒業
令和3年卒業
客員教授
岐阜大学医学部
客員臨床系
医学教授
昭和63年卒業
主な検査・設備
- 心臓カテーテル検査
冠動脈造影、左心室造影、右心カテーテル検査、電気生理学的検査、心筋生検など - 経皮的冠動脈形成術(PCI)
風船療法、冠動脈内ステント留置術、冠動脈内粥腫切除術、ロータブレーター、ダイアモンドバック、エキシマレーザー等 - カテーテルアブレーション
高周波アブレーション、冷凍アブレーション等 - 末梢血管形成術(EVT)
ダイアモンドバック、エキシマレーザー、ステントグラフト等 - 経皮的大動脈弁形成術(PTAV)
経皮的僧帽弁交連切開術(PTMC)
- 腹部ステントグラフト内挿術(EVAR)
- 経皮的大動脈内バルーンパンピング(IABP)
- 経皮的人工心肺補助装置(PCPS)
- 人工ペースメーカー植え込み術
- リードレスペースメーカー植え込み術
- カテーテルアブレーション
(カテーテルによる不整脈治療) - 冠動脈3DCT検査
(320列、超高精細CT) - 心臓MRI検査
- 心臓PET/CT検査
- 心筋シンチグラフィー検査
- 心臓超音波検査
(経胸壁、経食道2D、3Dエコー)
循環器内科外来
当科の外来診療では、循環器内科の13名(うち非常勤医師 1名)が、月曜日から、土曜日の午前(~午後)3~4枠の循環器外来を行っております。現在、不整脈、高血圧、禁煙外来、フットケアといった専門外来を開設し、幅広い診療を行っております。
外来のMAさん、看護師さん方の協力を得て、患者様方に信頼される医療を行えるように努力しております。心不全指導、フットケア、栄養指導も個別に対応できる体制となっております。一方、病診連携を積極的に行っており、当院近郊の開業の先生方からの紹介患者様に、必要な検査、処置、治療を行い、速やかに紹介先へお返ししております。2014年4月から、現在に至るまで、美濃加茂、可児市、八百津町、各務原市、犬山市、高山市、下呂市の開業医の先生方を、当院の病診連携室のスタッフと個別訪問を行い、緊密な医療連携を心がけております。
当院では、冠動脈造影は日帰り、冠動脈治療は1泊2日で検査、治療を行うことが可能となっております。2018年5月より特急ひだ外来(毎週木曜日)を開設し、高山市、下呂市、郡上市等の飛騨地区の循環器疾患患者様の迅速な循環器関連の検査・治療サポートを開始し、3時間以内で帰宅頂けるような外来システムを構築し、広く地域医療に貢献しております。
冠動脈評価には、新しい320列の冠動脈MD-CTと県内初導入となる超高精細CTを用いており、迅速で正確な結果説明から治療への移行を心がけております。冠動脈CT検査は、320列CTを全国に先駆けて導入し、2015年に、初めて年間施行件数が1,000件を超え、現在は、年間1,500~2,000件施行しており、経験、診断精度など他の医療機関からも高く評価されております。
その他の画像解析として、心臓超音波機を5台有しており、検査室の拡張に伴い運動負荷心エコーを含め多様な心機能解析が可能となっています。2023年は、経胸壁心エコー検査は7,461件施行しており、患者様への負担が少ない心機能解析、形態評価をおこなっております。
当院は、数多くの脳梗塞患者様が脳神経外科に入院されており、心原性脳塞栓症のリスク評価は、この医療環境の中で非常に重要かつ必要です。これには、当院で経験豊富な経食道心エコーによる評価が必須であり、カテーテルアブレーション前の左房内血栓スクリーニングと共に行っております。また、心臓MRIも2018年初旬から、本格的な解析を運用開始しており、毎年、100症例前後の心臓機能解析を行っております。昨今、抗癌剤の投与により心血管系の障害を起こし、腫瘍の治療が困難となるケースが少なからずあります。当院では、腫瘍循環器外来を立ち上げており、こうした患者様への検査、治療介入を積極的に開始しております。癌の治療の際にも、心エコーと心臓MRIが必須とされており、癌治療への循環器内科の介入が必要になってきております。
一方、心筋虚血を証明した適切な経皮的冠動脈形成術(PCI)の施行が、現在、健康保険制度で義務化されており、当院では各種循環器疾患モダリティーを用いた治療の適正化を常に行っております。そのため、3年後の予後を記載した新しいレポートシステムを備えた心筋シンチ検査も、2017年に導入しており、2023年は105件 施行しております。
その他には、心筋PETが施行できる施設として、他病院からの検査の依頼を多く受けております。サルコイドーシスという疾患があり、患者様の中には心臓に同疾患が波及することにより予後が非常に悪くなります。心臓への波及を確認する非侵襲的な検査として非常に重要な検査となります。
外来は、月曜日から、土曜日で3~4診体制で行っております。様々な循環器疾患に対応できますので、循環器疾患でお悩みの方、診察を希望される方は、いつでもお越しください。専門外来としては、不整脈外来、高血圧外来、フットケア外来、禁煙外来を併設し、外来診療において充実した診療体制となっております。
治療実績
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
冠動脈インターベンション | 426 | 529 | 467 | 498 | 335 | 409 | 375 |
緊急PCI | 87 | 117 | 117 | 126 | 66 | 102 | 114 |
EVT(末梢動脈形成術) | 86 | 105 | 113 | 121 | 144 | 141 | 141 |
腹部大動脈ステントグラフト | 0 | 0 | 0 | 16 | 12 | 16 | 12 |
経皮的大動脈弁形成術 | 5 | 13 | 11 | 7 | 1 | 3 | 6 |
カテーテルアブレーション | 11 | 7 | 5 | 0 | 97 | 188 | 195 |
ペースメーカー植込み | 24 | 40 | 37 | 43 | 54 | 56 | 77 |
PCPS | 11 | 13 | 13 | 15 | 13 | 13 | 13 |
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
運動負荷心電図(マスターダブル) | 1033 | 1285 | 1321 | 1198 | 1019 | 1296 | 1628 |
ホルター心電図 | 805 | 851 | 804 | 638 | 600 | 981 | 1064 |
ABI | 1832 | 2011 | 2301 | 2048 | 1857 | 1966 | 2044 |
CPX | 39 | 46 | 48 | 53 | 36 | 35 | 35 |
経胸壁心エコー | 5202 | 5849 | 6078 | 5708 | 5043 | 6903 | 7461 |
経食道心エコー | 83 | 103 | 93 | 57 | 121 | 206 | 184 |
冠動脈CT | 1165 | 1597 | 1550 | 1372 | 1190 | 1646 | 1615 |
大血管CT | 1420 | 1805 | 1535 | 1800 | 1664 | 2163 | 2243 |
心臓MRI | 36 | 95 | 80 | 65 | 78 | 81 | 97 |
心筋シンチ | 139 | 176 | 181 | 88 | 63 | 81 | 105 |
肺血流シンチ | 12 | 9 | 4 | 1 | 5 | 6 | 7 |
心筋PET | 15 | 5 | 5 | 6 | 5 | 7 | 7 |
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
心臓リハビリテーション(入院患者数) | 415 | 474 | 533 | 560 | 512 | 625 | 904 |
心臓リハビリテーション(外来患者数) | 36 | 40 | 59 | 29 | 412 | 532 | 704 |
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
外来新患数 | 1387 | 1536 | 1505 | 1446 | 1194 | 1778 | 1384 |
新入院数 | 1314 | 1446 | 1484 | 1422 | 1418 | 2043 | 1765 |
急性心筋梗塞 | 76 | 108 | 98 | 112 | 78 | 106 | 108 |
急性大動脈解離 | 12 | 38 | 33 | 35 | 28 | 35 | 36 |
急性心不全患者数 | 27 | 24 | 38 | 23 | 28 | 47 | 75 |
慢性心不全入院患者数 | 232 | 229 | 285 | 234 | 174 | 265 | 243 |
入院の業績
当科は、常時60~80人前後の循環器疾患中心の入院患者の診療を行っておりますが、入院は循環器疾患に留まらず、内科全般に幅広く受け持っております。2023年の入院患者延べ数は、24,686名/年であり、冠動脈疾患以外にも、心不全や肺炎等の多様な疾患の患者様の治療も対応しております。
集中治療室(ICU)は、急性心筋梗塞、重症心不全、心肺停止後等のあらゆる重症症例に対応できる状態となっており、循環器内科の患者様が、ICUベットの多くを占拠することもあります。2023年度は、経皮的人工心肺補助装置(PCPS)は13例施行しており、心肺停止後の重症患者様の半分以上の方が救命されております。一方、循環器疾患の急性、慢性期において、心臓リハビリテーションを積極的に取り入れると同時に、多種多様な重症心血管疾患に対応するため、多職種カンファレンスにて、十分なディスカッションし、早期に退院・社会復帰出来る様に努めております。2018年より、多職種にて心不全チームを立ち上げ、当院オリジナルの心不全パンフレット・心不全手帳を作成し、心不全パンデミック時代の心不全増悪、再入院防止のため、いち早く対応する体制を整えております。2019年より、中濃エリアのクリニックを中心とした医療施設関係者の方々と共に心不全交流会を、毎年開催して、心不全患者さんの診療を地域で対応していく試みを行なっております。
心不全カンファレンス
心不全交流会
狭心症、心筋梗塞及び、閉塞性動脈硬化症、腹部大動脈瘤の血管内治療
現在、社会問題となっている増加する心不全の最も多くの原因は狭心症、心筋梗塞になります。そのため、狭心症、心筋梗塞に対しての冠動脈形成術は、当院で力をいれている治療分野になります。冠動脈インターベンション(PCI)に関しましては、2018年には529件の治療を施行しており、最近は400~500件/年を施行しております。うち急性冠症候群の緊急治療件数は、100〜120件/年であり、中濃エリアを含む広域の救急搬送に対して、循環器内科医師を中心とする循環器病センターチームにて、いち早い救急対応を行っております。また、治療の非常に難しい冠動脈の多枝病変や慢性完全閉塞に対しても積極的にカテーテル治療で行っております(心臓血管外科とのハートチームにてベストな治療法をディスカッションの上で行っております)。カテーテル治療を通じて、狭心症、心筋梗塞を改善し、心不全予防を徹底して行うことで、今後とも患者様の予後改善、QOL改善などに取り組んで参りたいと考えております。
近年注目されている下肢動脈形成術も、2023年は、141件施行しており、下肢虚血症状の改善にて良好な結果を得ております。2019年からは、腹部大動脈瘤に対してのステント留置術(EVAR)を開始し、新たに大血管の低侵襲治療も可能になりました。2023年は、循環器内科主導にて12例の治療を行っており、2022年からはハイブリッド手術室にて治療を行っていきます。一方、近年、侵襲度の低さと高齢患者様が増加しているため、内科サイドでの治療が盛んになってきた構造的心疾患に関しては、経皮的大動脈弁形成術、僧帽弁形成術を積極的に行っております。
冠動脈治療に用いている血管造影装置は、移築にあたり新しい機器を追加導入しました。これにより、患者様の検査・治療中の放射線被曝が低減された上、冠動脈ステント留置及び末梢血管治療の際の画像が飛躍的に改善しております。従来からの数多くの治療実績に基づいた技術で、冠動脈、下肢動脈の治療を施行させて頂きます。
もう1つの血管造影室は、カテーテルアブレーションという不整脈のカテーテル治療専用の部屋として設計されております。当院では、2021年4月より、フランス ボルドー大学での不整脈治療留学より帰国した中島医師が着任し、本格的な不整脈治療が可能となりました。不整脈患者様で、近隣はもとより、遠方からもお越しになられるに値するに対応できる素晴らしい設備となっております。一方、不整脈患者様の治療で必須のペースメーカーは、ハイブリッド手術室において、感染をはじめとしたリスクを最低限にまで押さえた素晴らしい環境で、植込み術を施行させて頂きます。
ステントグラフト内挿術とは
ステントグラフト内挿術は大動脈瘤に対するカテーテルを用いた、からだに負担の少ない治療法で、日本では2007年から治療が開始されました。全国的に治療数が増加してきており、当院でも2019年より治療を開始しています。
動脈瘤に対する従来からの治療は、胸部または腹部に大きく切開を行い、動脈瘤を切り取り人工血管を縫着する「人工血管置換術」です。一方、この治療には全身麻酔が必要であり、時に心臓手術と同様に人工心肺装置を使用することもあります。ステントグラフト内挿術は大腿部に小切開を行い、そこからカテーテルを使用し血管内から治療行うため局所麻酔で行うことが可能です。また切開も小さいため身体への負担は極めて少ないです。脳梗塞、呼吸器疾患、心臓疾患などの重篤な疾患を持つ患者様に対して、全身麻酔なしで治療をおこなうことが短期間の入院で可能です。
一方、ステントグラフト内挿術は、血管の形や、動脈瘤の位置によっては治療できないことがあり、人工血管置換術の方が適している場合もあります。また、新しい治療方法であるため、外来での定期受診と経過観察が必要であり、少ないですが再手術となることもあります。当院ではステントグラフト内挿術、人工血管置換術どちらの治療も行うことが可能です。内科・外科カンファレンスによって治療方法を検討し、患者様に合わせてよりよい治療法をお勧めしています。
70代 女性 腹部大動脈瘤に対するステントグラフト留置後
不整脈治療
不整脈に対するカテーテルアブレーションによる治療は、フランス ボルドー大学にて先進の不整脈治療を習得し、帰国した中島先生と、私ども循環器内科スタッフにより施行させて頂いております。主に、火曜日、木曜日にカテーテルによる不整脈治療を施行しており、心房細動、発作性上室性頻拍症、WPW症候群、心室性期外収縮等の不整脈治療を2泊3日の入院にて行っております。
一方、完全房室ブロック、洞不全症候群等の心不全、意識消失発作等に対して、ペースメーカー植え込み術を施行しており、更に施術時間の短縮、入院期間の短縮したことにより、早期退院が出来る体制となっております。
2018年より新しいリードレスペースメーカーが導入され、より低侵襲の手技にてペースメーカー植え込みが可能となりました。当院では、現在まで多くの患者様が、同ペースメーカーを植え込みされ、お元気にお過ごし頂いております。
当科の取り組み
不整脈外来
不整脈に対するカテーテルアブレーション及びペースメーカー植込み術を行っております。
不整脈とは
心臓は手足、頭を含む全身に血液を送り出す体にとってのエンジンのような臓器です。心臓は正常であれば規則正しく動きますが、この心臓の動きが乱れるのが不整脈です。心臓は電気信号で動いており、この電気信号の異常により、心臓の動きが乱れます。すなわち不整脈となるのです。不整脈になると、心臓が本来の規則正しい動きとは別の動きをしますので、脈の乱れや、動悸、胸苦しさを感じます。心臓の動きが乱れると、心臓のエンジンとしてのポンプ機能も低下します。頭に十分血液がいかないことで、意識を失ってしまう人もいます。
不整脈は心臓の動き、脈が乱れる病気の総称で、症状が強く出るものから全くないもの、治療が必要なものから、治療が必要のないものまで、幅広くあります。
不整脈の種類
不整脈を大きく分類すると、
①脈が速い「頻脈性不整脈」
②脈が遅い「徐脈性不整脈」
の2種類があります。
不整脈に対する治療
不整脈に対する治療を大きく分類すると、
①「頻脈性不整脈」にはカテーテルアブレーション
②「徐脈性不整脈」にはペースメーカー植込み
を行うことが多いです。
頻脈性不整脈の種類
- 発作性上室性頻拍
- 心室性期外収縮
- 心室期外収縮
- 心房性期外収縮
- 心房細動
- 心房粗動
- 心房頻拍
これらの頻脈性不整脈は、カテーテルアブレーションで根治可能であり、カテーテルアブレーションの対象となります。
カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)
カテーテルアブレーションとは不整脈を起こす原因となっている異常な電気信号の発生部位をカテーテルという2-3mmの管を利用して焼灼する治療法です。切開が必要となる外科的な手術に比べて体に切開を加えることなく、すなわち傷跡を残すことなく治療を行えるというメリットがあり、患者様の体への負担が少ない治療方法です。また根治治療であるため、内服薬が不要になったり、通院が不要となったりと、病気とも縁を切れるというメリットがあります。局所麻酔あるいは全身麻酔下でアブレーション治療用のカテーテルを太ももの付け根の血管(大腿静脈あるいは大腿動脈)から心臓に挿入し、不整脈の原因部位を特定します。その際には個人差の大きい心臓の解剖と異常電気信号の回路を同時に3次元で表現できる3Dマッピングシステム(CARTO)※を使用し治療を行っていきます。そしてこの原因部位にカテーテルの先端から高周波を流して焼灼することで不整脈を治療します。
頻脈性不整脈(期外収縮、心房細動、心房粗動、心房頻拍、発作性上室性頻拍、WPW症候群、心室頻拍、心室期外収縮)に対しては、薬物療法による発作予防を試みることもありますが、近年はこのカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)による根治術が確立しています。
当院では心房細動に対しても積極的にカテーテルアブレーションを行っております。心房細動は、罹患率が年齢ともに上昇し、70歳以上では約20人に1人、80歳以上では10人に1人が罹患していると言われています。心房細動は、動悸や胸苦しさから生活に支障をきたすこともあり、脳梗塞や心不全を起こすこともあります。心房細動は、循環器科に通院する患者様が最も多く持っている疾患の一つで、カテーテルアブレーションが行われる不整脈で最も多いものです。心房細動のカテーテルアブレーションでは、心房細動のきっかけとなる電気信号の発信地である肺静脈を左房から電気的に隔離する肺静脈隔離術を行います。特に動悸等の症状が強い患者様や、心不全を来す患者様に良い適応となれています。
※3Dマッピングシステム
不整脈の原因となる回路を3次元的に視覚化し、不整脈回路の診断を可能とするテクノロジーです。この3Dマッピングシステムを利用することにより、従来のカテーテル電極のみを使用した方法では困難であった複雑な不整脈回路の同定も可能となります。また心臓の中にあるカテーテルが心臓のどの部位に位置するか、どの程度の接触具合で心臓と接しているのかを3次元的にリアルタイムで表示できるため、効率的かつ、より安全に治療を進めることができます。従来のレントゲン撮像を用いることなくがないため、患者様のレントゲンによる被爆を軽減する効果もあり、手術時間の短縮、治療成績の向上が期待できます。
治療に要する時間
カテーテルアブレーションの治療時間は疾患により異なります。心房粗動や発作性上室性頻拍では1~2時間程度で終わるものもありますが、心房細動や心室頻拍などの不整脈の場合には3~4時間以上になることもあります。治療後は数時間はベッド上で安静にしていただきますが、翌日からは歩行可能となり、翌日もしくは翌々日にほ歩ける状態で退院となります。
入院期間
カテーテルアブレーションの入院期間も疾患により異なります。心房細動のカテーテルアブレーションの入院期間は2泊3日ですが、そのほかの不整脈に対するカテーテルアブレーションは1泊2日あるいは2泊3日で行っております。外科的な切開を加える治療ではないため、治療翌日あるいは翌々日には歩いて退院し、入浴も可能となります。
カテーテルアブレーションの際は、医師のみならず医療工学士、看護師とのチーム連携を図り、常に最新のシステムを利用し、手術時間の短縮、安全性の向上を図り、高い治療成績と高い患者様満足度が得られるようにしております。
カテーテルアブレーション治療中は、 熱さや軽い痛みを感じることもあります。 万が一我慢できないような場合は医療スタッフにお伝え下さい。
徐脈性不整脈の種類
【洞不全症候群 房室ブロック】
これらの徐脈性不整脈とは徐脈を起こす不整脈です。心拍数の低い徐脈になると、全身に十分な血液が供給されないため、倦怠感や労作時の息切れを自覚する患者様もいます。また徐脈により頭に十分は血液が供給されなければ、めまい、場合によっては意識を失うこともあります。徐脈を起こす代表的な不整脈は、洞不全症候群や完全房室ブロックで、ペースメーカー植込みの対象となります。
ペースメーカー治療
心臓に植え込む器械(デバイス)を用いた治療方法で心拍数の少ない徐脈性不整脈に対して行われます。
リードレスペースメーカー
リードレスペースメーカーは、従来のペースメーカーから90%以上も小型化された1.75g(容積1cc)の超軽量型ペースメーカーです(2017年から本邦で保険償還。写真)。文字通り、リードレス(ペースメーカーリードがない)ペースメーカーです。従来のペースメーカーは、植込み時に胸部の皮膚を5cmほど切開し、皮膚の下にペースメーカーを植込み、鎖骨の下を走る太い静脈(鎖骨下静脈)にペースメーカーのリードを通して心臓の中の適切な位置に挿入します。そしてペースメーカーリードをペースメーカー本体につなぎ、本体を皮膚の下のポケットにしまい、切開した部分を縫合するというものでした。
リードレスペースメーカーは、足の付け根の血管(大腿静脈)からカテーテルを通して、心臓の中の適切な位置にカプセル状のペースメーカーを直接留置します。したがって、従来のペースメーカーと異なり、切開創がないため、従来のペースメーカーで診られる植込み部位の膨らみがない、などのメリットがあります。またリードがないことで従来のペースメーカー植込みに伴う合併症である、リード断線、血管の閉塞や感染症などは、リードレスペースメーカーでは生じることがありません。リードレスペースメーカーは、従来のペースメーカーと比較して非常に小さく軽量化されているため、留置に要する手術時間も短く、入院期間も短く済みます。また植込み後の生活制限もより少なくなります。 リードレスペースメーカーの適応は徐脈性心房細動などの患者様です。
動悸症状でお困りの方、健康診断やかかりつけ病院で不整脈、心電図異常を指摘された方をはじめ、不整脈やカテーテルアブレーションについて、ご質問のある方はお気軽に、不整脈外来にお越しください。
不整脈外来
- 診療日
- 月曜日/水曜日
- 診療時間
- 午前8時~午前12時
- 担当医
- 中島医師
またペースメーカー、植え込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRTD)の植込みをされた患者様(他院で植込みをされた患者様も含め)は、ペースメーカー外来で経過を診させていただきます。
ペースメーカー外来
- 診療日
- 毎月第2月曜日/毎月第4月曜日
- 診療時間
- 午後2時〜
- 担当医
- 中島医師
アップルウォッチ外来
アップルウォッチ外来を始めました。
昨今スマートウォッチ、特にApple Watch(アップルウォッチ)が普及してきました。Apple Watchは腕時計として日常的に長時間身に着けることが多いです。Apple Watchは、身に着けるだけで、脈拍数、消費カロリー、歩数などを記録することが可能です。また装着している間は心電図を連続的に記録することが可能です。Apple Watchが、不規則な心拍(不整脈)の通知をすることがあります。あるいは動悸などの自覚症状がある時に、直ちにその場で心電図記録をとることができます。特にApple Watchは、代表的な不整脈の一種である「心房細動」を検出することができます。なかには病院での心電図検査などをせずに、Apple Watchで心房細動の診断に至った方もいます。心房細動は、動悸などの日時生活の質を損なう自覚症状や、脳梗塞、心不全を引き起こします。場合によっては、重症化し、死に至ることもあります。また、心房細動による症状がない方もおり、脳梗塞や心不全になって初めて診断にいたるケールもあります。Apple Watchによって、この心房細動の早期発見、早期治療につながる可能性があります。しかしながら、Apple Watchの記録した心電図は、専門医が確認して、正確な診断をする必要があります。
当院では、Apple Watchでアラーム検出がされた方や、動悸などの症状があった際にApple Watchで心電図を記録した方を対象としたアップルウォッチ外来を新設しました。Apple Watchでアラームが検知された方や、心房細動の疑いを検知された方などはお気軽に受診、ご相談ください。心臓がドキドキする、動悸がする、脈飛びを感じるなどの症状をお持ちの方も受診いただけます。受診された当日に、24時間ホルター心電図、7日連続心電図、携帯型心電計による検査も可能ですので、お気軽にお尋ねください。
アップルウォッチ外来
担当医師 | 循環器内科 中島 孝(日本不整脈心電学会 不整脈専門医) |
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対象の方 |
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診察時間 | 毎週 月曜日、水曜日 午前(9:00~12:00) |
日本循環器学会による、Apple Watch適正使用に関するお知らせ
https://www.j-circ.or.jp/topics/academyinfo20210129/
Apple公式サイトによるApple Watchの心電図の使い方
https://support.apple.com/ja-jp/HT208955
高血圧専門外来
高血圧専門外来のご案内
- 診療日
- 毎週火曜日
- 診療時間
- 午前9時~午前11時30分
高血圧外来では、高血圧専門医の診察を受けることができます。
高血圧症は、無症状の期間が非常に長く、気がつかれないことが多い疾患ですが、日本の人口の4300万人が罹患しており、適正な治療を受けている人が1200万人と言われております。つまり、気がついていない、知っていても治療を受けていない、治療を受けていても適正な治療を受けていない方が非常に多いと言うことになります。高血圧症の治療は、基礎疾患、年齢等によって高圧の目標値が異なっており、画一化した治療ではなく、個別化した適正な治療を受ける必要があります。血圧が高いことで受診された際に、多くのケースは血圧値だけを見て処方を受けるケースが多いかと思いますが、高血圧症には、本態性高血圧症と二次性の高血圧症があり、まずはその鑑別が治療方針には重要です。漫然と降圧剤を服用しているだけでは健康は維持できません。健康診断にて高血圧症を指摘された方、現在、治療は受けてはいるが、心配な方、体調が悪い方等、高血圧専門医の外来を受診されることをお勧めします。
対象者の方
- 健康診断などで初めて高血圧と診断された方
- しばらく薬を飲んでいたが止めてしまって時間が経っているが血圧が高く心配な方
- 遺伝的に高血圧の家計の方
- 血圧の薬を飲んでも下がらない方
- 20代30代なのに血圧が高いといわれた方
- 血圧の変動があり安定しない方
- 血圧の薬が多く心配な方
- 血圧が下がりすぎて心配な方
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)や心筋梗塞・狭心症などを起こした方
- 身内の方が高血圧や心筋梗塞・脳梗塞などで心配な方
- コレステロールや中性脂肪、血糖値、尿酸値が高いといわれた方 等々
フットケア外来
足の病状改善・予防を目的とした適切なケアでサポート
なぜフットケア外来
近年、高齢化社会や食生活の欧米化によって足の病気を患う方が増えてきました。 足の病気は原因によって治療法が様々であり、自身でケアを行った結果、悪化を招くケースも多くあります。
特に、足の血流低下をきたす下肢閉塞性動脈硬化症を合併した創傷(重症虚血肢)では、予後が非常に悪いことも知られています。
【悪化した例】
【下肢閉塞性動脈硬化症患者の生存率】
【重症虚血肢患者の1年後の経過】
治療のタイミングを逃したり誤った処置を行うことは創傷の悪化に繋がります。
大切な足を守るためにも適切なケアが必要です。
フットケア外来が必要な方
- 足に傷がある方
- 爪が肥厚している、目が見えないなど爪の処置が難しい方
- タコ、ウオノメのある方
- 歩いているとふくらはぎが痛くなる、だるくなる方
- 足の冷たさを自覚される方
- 足のむくみが気になる方
- その他足の気になる症状のある方
足の病気になりやすい(リスクが高い)方
- 過去に足の血管の病気(下肢閉塞性動脈硬化症)を指摘されたことのある方
- 狭心症、心筋梗塞、脳卒中を患っている方
- 喫煙中、または過去に喫煙をしていた方
- 血液透析を受けている方
- 生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)を患っている方
フットケア外来で行っていること
爪切り/クリーニング/角質の除去/自宅でのフットチェック/ケアの指導/血流のチェック/フットウェア(靴、インソール、装具)の調整
【実際のフットケアの様子】
【フットケア外来の受診者数】
【フットケアにて改善した患部】
フットケア外来
- 診療日
- 毎週月・火・金曜日
- 診療時間
- 午後1時~午後5時
フットケア専門看護師が対応いたします。些細なことでもお気軽にご相談ください。
禁煙外来
今度こそタバコのいらない人生を取り戻しましょう!
「止めれるものなら止めたいよ。でも…」「今まで何回も失敗してるし…」「こんな年まで吸って今更…」いえいえあきらめてはいけません。「タバコ止めたい!」と思っているのならば禁煙外来でチャレンジを!今度こそタバコのいらない人生を取り戻しましょう!
医師・保健師が全力でサポートします。保険適応での禁煙治療でタバコをやめてみませんか?きっと素晴らしい日々がやってくるはずです!!
タバコを止めてよかったことは?
- 咳や痰が出なくなった
- 息切れがなくなった
- 口臭や体臭を気にしなくなった
- 胃の調子がよくなった
- 食べ物の味がよくわかりおいしい
- 肌の色艶がよくなった
- 火事の心配をしなくていい
- 家族の苦情がなくなった
- 出費が減った
成功者のアンケートより
肺年齢の変化
非喫煙者に比べて、喫煙者の1秒量※は加齢とともに大きく低下する。
1秒量 : 深く息を吸い込みできるだけ速く吐いた時の最初の1秒間に吐き出した息の量
(引用:SpiNet http://www.spinet.jp/)
禁煙外来
- 診療日
- 毎週水曜日
- 診療時間
- 午後2時~午後4時【完全予約制】
- 担当医
- 青山医師
- ご予約・お問い合わせ窓口
- 中部国際医療センター
健康管理センター禁煙外来担当 :山本
TELE-mail
心臓リハビリテーション
いつまでも健康であり続けるために
心臓リハビリテーションとはなんですか?
以前は心臓病を患った後は安静が重要といわれていましたが、最近の研究から適切なトレーニングを行った方が病気の再発や再入院をする可能性が低くなることがわかってきています。
また、心臓の機能が衰えている患者様、高齢の方のほうがより運動の効果が高いこともわかってきています。
しかし、適切な運動で行わなければその効果も充分には得られません。心臓リハビリテーションでは医師や理学療法士、看護師の管理の元で適切な運動を行うとともに、食事や服薬・禁煙等を含む生活全体を見直すことも重視しながら行っていきます。
どんな人が参加しますか?
急性心筋梗塞、狭心症、心不全、心臓手術後(開心術後、冠動脈バイパス術後、弁膜症置換術後)、大動脈疾患、閉塞性動脈硬化症、心臓移植後
※年齢上限はありません
どんな効果がありますか?
心臓リハビリテーションの効果としては、運動能力が向上し、楽に動けるようになることはもちろんですが、動脈硬化や生活習慣病の予防や心筋梗塞等の再発予防としても効果がわかってきています。
右図は、心臓カテーテル治療を受けた患者様を対象に、運動を行った群(運動療法群)と運動をおこなわない群(非運動療法群)にわけて調査した結果、運動療法群では心臓病の再発や再入院の確率が低くなったことを示しています。
(引用:.Berardinelli R,et al.: J Am Coll Cardiol 2001;37:1891-1900.)
運動療法はどんなことをするのですか?
心臓リハビリテーションの効果を得るためには適切な運動の強さで行うことが重要です。当院では運動負荷試験(右写真)を行うことができるため、一人ひとりに合った運動の強さを設定することが可能です。また、医師・看護師・理学療法士による血圧や心電図等を常に確認していますので安全に運動を行っていただくことができます。
【当院外来通院心臓リハビリテーションの実際】
当院心臓リハビリテーションのご案内
当院に通院されていない方で、心臓リハビリテーションの参加を希望される方は、かかりつけ病院の医師からご紹介状をご持参のうえ、当院循環器内科を受診してください。
すでに当院に通院されている方は主治医にご相談ください。
- 実施日
- 月曜日~土曜日
- 実施時間
- 13:30~1時間程度
(その日の人数によって時間変更となる場合があります)
当院の実績
当院における心臓リハビリテーションをおこなった患者様の推移は以下のとおりです。
■ 著書・総説・原著等
Regularly irregular atrial rhythm after superior vena cava isolation: Another manifestation of sinoatrial node injury?
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Aoyama T. Pacing Clin Electrophysiol. 2022 Jan;45(1):154-156. doi: 10.1111/pace.14384. Epub 2021 Nov 2. PMID: 34676597.
Supraventricular tachycardia with alternating eccentric atrial activation: What is the mechanism?
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Vlachos K, Aoyama T. J Cardiovasc Electrophysiol. 2022 Mar;33(3):548-550. doi: 10.1111/jce.15357. Epub 2022 Jan 19. PMID: 35018686.
Electrocardiographic features of paradoxical ventriculophasic response.
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Okura H, Aoyama T. J Electrocardiol. 2022 Mar-Apr;71:67-73. doi: 10.1016/j.jelectrocard.2022.02.002. Epub 2022 Feb 12. PMID: 35183045.
Strategy for repeat procedures in patients with persistent atrial fibrillation: Systematic linear ablation with adjunctive ethanol infusion into the vein of Marshall versus electrophysiology-guided ablation.
Nakashima T, Pambrun T, Vlachos K, Goujeau C, André C, Krisai P, Ramirez FD, Pintican G, Kamakura T, Takagi T, Nakatani Y, Surget E, Cheniti G, Tixier R, Chauvel R, Duchateau J, Sacher F, Cochet H, Hocini M, Haïssaguerre M, Jaïs P, Derval N. J Cardiovasc Electrophysiol. 2022 Jun;33(6):1116-1124. doi: 10.1111/jce.15472. Epub 2022 Apr 5. PMID: 35347799.
Brugada phenocopy ECG? Can the ECG itself tell us the diagnosis?
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Aoyama T. True Brugada syndrome ECG or J Electrocardiol. 2022 Jul-Aug;73:59-61. doi: 10.1016/j.jelectrocard.2022.05.009. Epub 2022 May 21. PMID: 35667213.
Ventricular overdrive pacing during supraventricular tachycardia with alternating cycle length: What is the diagnosis?
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Aoyama T. J Cardiovasc Electrophysiol. 2022 Oct;33(10):2220-2223. doi: 10.1111/jce.15662. Epub 2022 Sep 1. PMID: 36041217.
Atrial activation sequence changes during ventricular overdrive pacing: What is the mechanism?
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Aoyama T. J Electrocardiol. 2022 Sep-Oct;74:134-136. doi: 10.1016/j.jelectrocard.2022.09.003. Epub 2022 Sep 15. PMID: 36215744.
Revisiting exit block after entrance block: Investigation of ablation index-guided pulmonary vein isolation.
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Okura H, Aoyama T. Pacing Clin Electrophysiol. 2022 Dec 16. doi: 10.1111/pace.14646. Epub ahead of print. PMID: 36527191.
当院で静動脈体外式膜型人工肺を施行した50症例に対する臨床的検討
小野大樹、ほか
心臓.2022;54巻4号:477-484Validation of the correlation between angiosome-based target arterial path, mid-term limb-based patency, and the global limb anatomical staging system.
Yamada T, Shibahara T, Nagase M, Ono D, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Nakashima T, Takahashi S, Aoyama T.
Heart Vessels. 2021. doi: 10.1007/s00380-021-01937-5.Multiple coronary artery perforation following global pericardial tamponade in a patient with prior coronary artery bypass graft surgery: a case report.
Yamada T, Aoyama T.
Eur Heart J Case Rep. 2021;5:ytab453. doi: 10.1093/ehjcr/ytab453.Regularly irregular atrial rhythm after superior vena cava isolation: Another manifestation of sinoatrial node injury?
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Aoyama T. Pacing Clin Electrophysiol. 2021 Oct 22. doi: 10.1111/pace.14384. Epub ahead of print. PMID: 34676597.
Another mechanism of atrial fibrillation initiation?
Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Ono D, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Aoyama T.
J Cardiovasc Electrophysiol. 2021 Jul;32(7):1979-1981. doi: 10.1111/jce.15110. Epub 2021 May 30. PMID: 34031934.What is the attributing electrocardiographic phenomenon underlying a concomitant 2:1 and Wenckebach atrio-ventricular block?
Ono D, Nakashima T, Nagase M, Shibahara T, Yamada T, Tanabe G, Suzuki K, Yamaura M, Ido T, Takahashi S, Aoyama T.
J Electrocardiol. 2021 Jul-Aug;67:133-135. doi: 10.1016/j.jelectrocard.2021.06.012. Epub 2021 Jul 2. PMID: 34242910.偽性アルドステロン症による難治性心室細動を呈した1例
小野 大樹,ほか
心臓 53(5):469-475、2021
■ 講演
当院の不整脈診療~立ち上げから今日まで~
中島 孝
不整脈診療Webセミナー
2022.3.2 美濃加茂(Web)心不全パンデミック時代の高血圧治療
青山 琢磨
へき地医療における循環器疾患を考える会〜最新の高血圧・心不全治療〜
2022.3.10 郡上中部国際医療センターの不整脈診療~立ち上げ、教育、そしてこれから~
中島 孝
不整脈連携勉強会
2022.4.7 美濃加茂(Web)心不全治療薬の現在
青山 琢磨
循環器疾患未来投資フォーラム(東海北陸ブロック)
2022.4.23 名古屋超高精細CTの威力
髙橋 茂清
KENKO Live 2022
2022.5.21 美濃加茂市HFpEFへの臨床応用を考える
青山 琢磨
エンレスト 発売2周年記念全国講演会
2022.8.4 岐阜(WEB配信)癌治療関連心機能障害
青山 琢磨
第5回 Cancer Board
2022.8.17 美濃加茂心不全治療の今 part 1(HFrEF編)
青山 琢磨
第2回心不全交流会 in 美濃加茂
2022.10.12 美濃加茂会長特別企画 LMT dissectionについて
髙橋 茂清
日本心血管インターベンション治療学会 第47回東海北陸地方会
2022.10.22 名古屋市心臓CTの使いこなし方update
髙橋 茂清
日本心血管インターベンション治療学会 第47回東海北陸地方会
2022.10.22 名古屋市心不全治療の今 part 1(HFrEF編)
青山 琢磨
第2回心不全交流会 in 可児
2022.11.24 美濃加茂産業医が知っておくべき心電図異常
青山 琢磨
中濃地区産業医研修会
2022.11.25 美濃加茂働き方改革
青山 琢磨
循環器疾患未来投資フォーラム(東海北陸ブロック)
2022.12.9 名古屋直伝!木沢流 心不全管理 虎の巻 (救急編)
青山 琢磨
未来の岐阜心不全診療を支えるために(研修医・若手医師向けWebセミナー)
2021.1.18 岐阜変遷する心不全治療薬
青山 琢磨
第117回中濃医学セミナー 2021.1.13 美濃加茂MRBの謎-MRBの使い方
青山 琢磨
MR関連高血圧Web seminar 2021.1.28 岐阜心不全診療の2つのキーワード 〜心房細動と高血圧〜
青山 琢磨
HeartFailure Total Care Web 2021.2.10 名古屋新規心不全治療薬を用いた治療戦略 〜エンレスト、トルバプタンを中心に〜
青山琢磨
第118回 下呂医師会講演会 2021.3.18 下呂高中性脂肪血症の治療意義について
青山 琢磨
Kowa Webカンファレンス 2021.3.26 岐阜市ボルドーでの留学経験
中島 孝
Meet the World in Central Japan 2021.4.9 (Web開催)DCAの可能性に迫る ~抗血小板療法アップデート~
髙橋 茂清
PCI Hot Topics Web Seminar 2021.4.22 名古屋当院における今後の不整脈治療と不整脈合併心不全
中島 孝
不整脈治療up to date 2021.5.13 Web、美濃加茂心不全治療Updateと地域医療連携
青山 琢磨
サムスカ発売10周年記念Web講演会 2021.6.25 小牧新規心不全治療薬を用いた治療戦略
青山 琢磨
今後の心不全治療を考える 2021.6.30 各務原心不全治療戦略のでのサムスカを再考する!
青山 琢磨
サムスカ発売10周年記念Web講演会in美濃加茂 2021.8.4 美濃加茂当院におけるARNIの使用経験
井戸 貴久
エンレスト承認 1周年記念全国講演会 2021.7.30持続性心房細動に対する治療戦略 〜マーシャル静脈エタノール注入の可能性〜
中島 孝
岐阜不整脈連携勉強会 2021.8.5 Web、岐阜心房細動アブレーション ~温故知新~
中島 孝
不整脈治療Webセミナー 2021.9.22 Web、美濃加茂クラスター対応と初期臨床研修の両立に向けての軌跡
髙橋 茂清
第36回岐阜県病院協会医学会 2021.10.1-30 (Web開催)心不全パンデミック時代の高血圧治療
青山 琢磨
循環器疾患 Hot Topics 2021.11.30 名古屋新病院への期待
髙橋 茂清
第91回可茂循環器セミナー 2021.12.9 美濃加茂
■ 座長
座長:Worsening Heart Failure(WHF) 〜NO-sGC-cGMP経路の重要性〜(東京大学医学部 循環器内科 講師 瀧本 英樹)
青山 琢磨 ベリキューボ錠Web講演会
2022.1.16 美濃加茂(Web)座長:特別講演・一般演題
山浦 誠
第6回東海北陸web PCI症例検討会
2022.01.20 web開催座長・commentator:EVT Live
髙橋 茂清
第29回東海ライブ研究会
2022.2.5 web座長:特別講演 より良い心不全診療を行うために ー新規心不全治療薬による介入ー (かわぐち心臓呼吸病院 副院長・循環器内科部長 佐藤 直樹 )
青山 琢磨
第92回 可茂循環器セミナー
2022.5.11 美濃加茂(Web)座長:Luncheon seminar②
髙橋 茂清
KENKO Live 2022
2022.5.20 美濃加茂市座長:特別講演 Drug Eluting Stent時代における抗血栓療法と消化管出血について(東京慈恵医科大学 循環器内科 准教授 小川 崇之)
青山 琢磨
第93回 可茂循環器セミナー
2022.6.22 美濃加茂(ハイブリッド)座長:Chat commentator:The Professionals
髙橋 茂清
第12回豊橋ライブデモンストレーション
2022.6.22 Web座長・commentator:PCI Live
髙橋 茂清
第12回豊橋ライブデモンストレーション
2022.6.25 Web座長:特別講演・一般演題
山浦 誠
研究会名:EVT seminar 〜EVT/PCI 2刀流Dr.の会〜『Dual-Circle』
2022.07.28 岐阜座長:特別講演・一般演題
山浦 誠
研究会名:PCI conference ~困った症例カンファレンス~
2022.10.18座長:特別講演 進化する心不全診療 〜病診連携活かす〜(九州大学医学部 循環器内科 教授 筒井 裕之)
青山 琢磨
第95回 可茂循環器病セミナー
2022.10.26 美濃加茂(On site)座長:特別講演
髙橋 茂清
東海CLTI Treatment Seminar
2022.11.11 名古屋市座長:特別講演 高齢者における心房細動と心不全のマネージメント (名古屋市立大学医学研究科 循環器内科 教授 瀬尾 由広)
青山 琢磨
第96回 可茂循環器病セミナー
2022.12.7 美濃加茂(Web)座長:特別講演・一般演題
山浦 誠
研究会名:第7回東海北陸web PCI症例検討会
2022.12.08 web開催座長:一般演題
山浦 誠
第2回東海北陸web症例検討会 2021.01.27座長:特別講演
青山 琢磨
第11回春日井心臓血管セミナー 2021.2.13 春日井座長:特別講演
山浦 誠
済生会中津病院 OFDI講演会 2021.03.17座長:一般演題
山浦 誠
~術中に迷った・困った症例を考える会~
Medtronic症例検討会 2021.03.19座長:一般演題 EVT合併症
髙橋 茂清
日本心血管インターベンション治療学会 第44回東海北陸地方会
2021.5.15 名古屋座長:一般演題
山浦 誠
第3回東海北陸web症例検討会 2021.06.09座長:ショートレクチャー&ディスカッション
青山 琢磨
エンレスト承認 1周年記念全国講演会 2021.7.30座長:特別講演・一般演題
山浦 誠
Young Operator's OAS webinar 2021.08.05座長:一般演題
山浦 誠
Web症例検討会 in GIFU 2021.08.27座長:一般演題
山浦 誠
第4回東海北陸web症例検討会 2021.09.15ディスカッサント:一般演題 ACS/STEMI/NSTEMI/UAP④
髙橋 茂清
日本心血管インターベンション治療学会 第45回東海北陸地方会
2021.10.16 Web座長:一般演題 ACS/STEMI/NSTEMI/UAP⑦
髙橋 茂清
日本心血管インターベンション治療学会 第45回東海北陸地方会
2021.10.17 Web座長:特別講演
青山 琢磨
第89回可茂循環器セミナー2021.10.28 美濃加茂座長:一般演題
山浦 誠
PCI conference ~題名のない研究会~ 2021.11.19座長:特別講演
山浦 誠
NEXT Interventionalist Conference 2021.12.03座長:特別講演
青山 琢磨
第90回可茂循環器セミナー 2021.12.9 美濃加茂座長:PCI Live demonstration
山浦 誠
総合大雄会病院 CTO PCI WEB Live 2021.12.10座長:特別講演
青山琢磨
第88回可茂循環器セミナー 2021.9.8 美濃加茂座長:特別講演
青山 琢磨
心不全治療 Up to Date in Gifu 2021.5.27 岐阜座長:Lipid disorders 2
青山 琢磨
第85回日本循環器学会学術集会 2021.2.21 (Web開催)座長:特別講演
青山 琢磨
第87回可茂循環器セミナー 2021.8.18 岐阜市座長:日本循環器学会第158回東海・第143回北陸合同地方会一般演題 不整脈2
中島 孝
日本循環器学会第158回東海・第143回北陸合同地方会
2021.10.23 Web、岐阜座長:内科学会 一般演題循環器2
中島 孝
第245回日本内科学会 東海地方会 2021.10.31 Web、岐阜座長:内科学会 一般演題循環器4
青山 琢磨
第245回日本内科学会 東海地方会 2021.10.31 Web、岐阜座長:ランチョンセミナー7
青山 琢磨
日本心血管インターベンション治療学会 第45回 東海北陸地方会
2021.10.17 岐阜市
■ 学会・研究会
Clinical Implication of Delayed Complete Wound Healing in Patients with Chronic Limb-Threatening Ischemia and Tissue Loss
Takehiro Yamada, Taro Shibahara, Masaru Nagase, Daiju Ono, Gen Tanabe, Keita Suzuki, Makoto Yamaura, Takahisa Ido, Takashi Nakashima, Shigekiyo Takahashi, Takuma Aoyama
第86回日本循環器学会学術集会
2022.3.11-13 完全web開催左回旋枝入口部の高度石灰化病変に対してOASによるdevalkingが有効であった症例の検討
山浦 誠
第46回日本心血管インターベンション治療学会東海北陸地方会
2022.05.27 浜松留置後860日経過した下大静脈フィルターを抜去することに成功した1例
鈴木 圭太、長瀬 大、芝原 太郎、山田 雄大、田邊 弦、山浦 誠、井戸 貴久、中島 孝、高橋 茂清、青山 琢磨
第46回CVIT東海北陸地方会
2022.5.27 浜松(web)JETの晩に語り合う悩まし症例2022 この症例どうします?
山田 雄大
Japan Endovascular Treatment Conference
2022.6.10-12 大阪(Hybrid開催)症候性下肢閉塞性動脈硬化症患者におけるEVT後の抗血小板薬単剤療法と 2 剤併用 療法の比較検討 ~多施設後ろ向き研究ASIGARU registry~
山田雄大、徳田尊洋、吉岡直輝、小山明男、西川隆介、島村清貴、青山琢磨 Japan Endovascular Treatment Conference
2022.6.10-12 大阪(Hybrid開催)当院での外国籍患者に対する心臓リハビリテーションの取り組み
田原 春菜、伊藤 純一、鈴木圭太、髙橋 茂清、青山 琢磨
第28回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
2022.6.11〜12 沖縄(web)HDS-R下位項目を用いた非認知症心不全患者の患者数特性の検討
幅 拓矢、伊藤 純一、鈴木圭太、髙橋 茂清、青山 琢磨
第28回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
2022.6.11〜12 沖縄(web)EVT live demonstration
山浦 誠
第30回日本心血管インターベンション治療学会学術集会
CVIT2022 総会 2022.07.21 -23 横浜Predictors of Restenosis Based on Intravascular Ultrasound Findings after EluviaTM Placement in Symptomatic Peripheral Arterial Disease
Takehiro Yamada, Takahiro Tokuda, Naoki Yoshioka, Akio Koyama, Ryusuke
Nishikawa, Kiyotaka Shimamura, Takuma Aoyama
第30回日本心血管インターベンション治療学会
2022.7.21-23 横浜(Hybrid開催)血栓多量のRCA STEMI症例
田邉 弦
ACS conference
2022.09.01 web 開催SYNERGY XDの当院における使用経験
鈴木 圭太
POPAI 2022
2022.9.9 名古屋(web)ペースメーカの早期電池消耗を来たした2症例
長瀬 大、中島 孝、芝原太郎、山田雄大、田邉 弦、鈴木圭太、山浦 誠、井戸貴久、髙橋茂清、青山琢磨
第248回日本内科学会東海地方会
2022.10.9 静岡リードレスペースメーカ脱落のため回収した一例
芝原 太郎
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT) 第47回東海北陸地方会
2022.10.22 名古屋急性孤立性腎動脈解離に対してEVTを施行し, 良好な転機を得た1例
長瀬 大、山田雄大、芝原太郎、田邉 弦、鈴木圭太、中島 孝、山浦 誠、井戸貴久、髙橋茂清、青山琢磨
日本心血管インターベンション治療学会第47回東海北陸地方会
2022.10.22 名古屋Cycle length alternationを呈したatypical AVNRT
長瀬 大、中島 孝、芝原太郎、山田雄大、田邉 弦、鈴木圭太、山浦 誠、井戸貴久、髙橋茂清、青山琢磨
第59回アブレーションカンファレンス
2022.10.28 WEBSlow/Fast AVNRTに対するSlow pathway ablation後にFast/Slow AVNRTが誘発された1例
長瀬 大、中島 孝、芝原太郎、山田雄大、田邉 弦、鈴木圭太、山浦 誠、井戸貴久、髙橋茂清、青山琢磨
カテーテルアブレーション関連秋季大会2022
2022.11.24-11.26 新潟石灰化を伴うLADとRCAのfocul lesion
山浦 誠
第42回 PICASSO online seminar
2022.12.24 web開催当院で体外式膜型人工肺 (ECMO) を施行した50症例に対する臨床的検討
小野 大樹
第48回日本集中治療医学会学術集会 2021.2.12-14 (Web開催)間質性肺炎に対するステロイドパルス療法中に難治性心室細動を伴う急性心筋梗塞を発症した1例
小野 大樹
第48回日本集中治療医学会学術集会 2021.2.12-14 (Web開催)R2Pの使用経験と展望
山田 雄大
Japan Endovascular Treatment Conference 2021.4.30-5.2 大阪 (Hybrid開催)ALI strategy in our hospital
山浦 誠
Japan Endovascular Treatment conference 2021.4.30-5.1大阪 (Hybrid開催)SFA CTO でのSHIDEN HP の有用性
山浦 誠
E-ETC 2021 2021.5.11 福井心停止を呈したNSTEMIに対して冠動脈3枝を同時治療した一例
小野 大樹
日本心血管インターベンション治療学会 第44回東海北陸地方会
2021.5.14-15 (Web開催)Polymer-Coated Paclitaxel-Eluting Stent (Eluvia)留置における至適バルーンの検討
山田 雄大/安藤 祐/小野 大樹/田邉 弦/鈴木 圭太/山浦 誠/井戸 貴久/ 髙橋 茂清/青山 琢磨
第44回日本心血管インターベンション治療学会 東海北陸地方会
2021.5.14-15 名古屋 (Hybrid開催)ALIにて発覚したePTFEグラフト損傷の1例
山田 雄大/安藤 祐/小野 大樹/田邉 弦/鈴木 圭太/山浦 誠/井戸 貴久/ 髙橋 茂清/青山 琢磨
第44回日本心血管インターベンション治療学会 東海北陸地方会
2021.5.14-15 名古屋 (Hybrid開催)短期間で2度特発性冠動脈解離(SCAD)による急性心筋梗塞を発症した一例
田邉 弦/芝原 太郎/長瀬 大/小野 大樹/山田 雄大/鈴木 圭太/山浦 誠/ 井戸 貴久/中島 孝/髙橋 茂清/青山 琢磨
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT) 第44回東海北陸地方会 2021.05.14-15 (Web開催)当院の高齢心不全患者における入院初期評価に基づく退院時要介護度の予測
大塚 誠士/宮澤 香穂/伊藤 彩乃/伊藤 純一/白木 大吾/槇林 優/髙橋 茂清/ 青山 琢磨
第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 in 埼玉
2021.6.16~7.19 (Web開催)当院の高齢心不全における退院時に要介護状態と成り得る要因の検討
宮澤 香穂/伊藤 彩乃/伊藤 純一/大塚 誠士/白木 大吾/槇林 優/髙橋 茂清/ 青山 琢磨
第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 in 埼玉
2021.6.16~7.19 (Web開催)急性孤立性腎動脈解離に対してEVTを施行し, 良好な転機を得た1例
長瀬 大/山田 雄大/芝原 太郎/小野 大樹/田邉 弦/鈴木 圭太/中島 孝/山浦 誠/井戸 貴久/髙橋 茂清/青山 琢磨
第157回日本循環器学会東海地方会 2021.7.10 (Web開催)当院におけるエサキセレノンの降圧効果の検討
青山 琢磨/芝原 太郎/長瀬 勝/小野 大樹/山田 雄大/田邉 弦/鈴木 圭太/ 中島 孝/山浦 誠/井戸 貴久/高橋 茂清
日本循環器学会 第157回東海地方会 2021.7.10 (Web開催)包括的高度慢性下肢虚血患者における微小循環能に対するフレイルの影響
山田 雄大/福永 匡史/高原 充佳/藤井 健一/藤原 昌彦/川﨑 大三/青山 琢磨
第1回日本フットケア・足病医学会 東海・北陸地方会学術集会
2021.10.2 名古屋 (Hybrid開催)2つの副伝導路を交互に伝導した正方向性房室回帰性頻拍の1例
長瀬 大/山田 雄大/芝原 太郎/小野 大樹/田邉 弦/鈴木 圭太/中島 孝/山浦 誠/井戸 貴久/髙橋 茂清/青山 琢磨
日本循環器学会 第158回東海・第143回北陸合同地方会
2021.10.23-24 (Web開催)自然発症の洞房結節-心房間両方向性ブロックの1例
芝原 太郎/中島 孝/小野 大樹/山田 雄大/田邉 弦/鈴木 圭太/山浦 誠/ 井戸 貴久/高橋 茂清/青山 琢磨
第245回日本内科学会東海地方会 2021.10.31 (Web開催)頻拍中に2つの副伝導路を交互に伝導した正方向性房室回帰性頻拍
長瀬 大/山田 雄大/芝原 太郎/小野 大樹/田邉 弦/鈴木 圭太/中島 孝/山浦 誠/井戸 貴久/髙橋 茂清/青山 琢磨
第245回日本内科学会東海地方会 2021.10.31 (Web開催)覚えておきたい!特殊な急性冠症候群症例
田邉 弦
第90回可茂循環器セミナー 2021.11.11 美濃加茂市判断に迷ったCHIP症例
田邉 弦
東海web症例検討会 2021.12.10 (Web開催)バルーンと血管拡張術
山田 雄大
TECC 2021 NEW HORIZON 2021.12.15-18 (Web開催)
■ 報道・放映等
中部国際医療センター 患者教育、多職種連携、病診連携により 包括的な心不全診療を目指す
青山 琢磨
2022.3.1 Voice of Vision ノバルティス ファーマ広報誌
中日新聞病院ガイド 東海の医療と病院キャッチ!「アップルウォッチ外来」について
中島 孝
2022.6.16 中京テレビ「スイッチ」 アップルウォッチ外来
中島 孝
2022.9.8 東海テレビ「ドクターに、聞いてみよう」
中島 孝
2022.11.23 FMらら名医に聞く医療最前線(心疾患) 心不全
青山 琢磨
2022.11.1 中日新聞社
心臓血管外科/循環器病センター
心臓血管外科では、心臓や血管などの病気を外科的手術で治療します。心臓弁膜症に対する弁形成術・弁置換術、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞など)に対する冠動脈バイパス術、大動脈瘤に対する人工血管置換術などを主に行なっております。また、下肢閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤に対する治療も行っております。
体への負担の少ない低侵襲治療が望まれる現代において、心臓血管外科手術は、一般的には大手術の代表格と認知され、できれば回避されたいと思われがちです。しかし、心臓血管外科手術の最大のメリットは、その高い根治性にあると言えます。疾患を完全に治癒させることに主眼をおき、同じ疾患で再治療が必要となる可能性を大きく低減させることを目指します。結果として、健康寿命の延長や、再入院・再治療からの解放など、長期的なメリットを最大限まで得ることが可能となります。疾患によっては、手術をすることで健常な同世代の方達と同じ平均余命(いわゆる寿命)を取り戻すことができることもあります。
また当科では、小切開手術など手術治療の負担を低減させる工夫や、術前術後の積極的なリハビリテーションで1日も早い社会復帰を目指していただいております。
下肢静脈瘤の手術におきましては、血管内レーザー焼灼術を積極的に導入しております。また、2~3mm程度の小切開での静脈瘤切除術や、極細針を用いての硬化療法を併用することで、術後の痛みからの開放や、満足度の向上に努めております。また、可能な限り一度の施術で完治させることを目指しております。治療に当たっては、患者様のご希望に沿って日帰り外来手術・一泊入院手術を選択して頂けます。
心臓血管外科を受診される患者様の多くは、心臓病に加えて様々な基礎疾患をお持ちです。したがって 患者様一人ひとり、望ましい治療方法は異なります。当科では、患者様お一人おひとりにとって、負担が少なく、より効果的な治療方法、つまりオーダーメイドな治療を提供させていただくよう心がけております。
手術治療という大きな試練に立ち向かわれる患者様を、スタッフ全員一丸となってサポートさせていただきます。
弁膜症をいち早く見つける
心雑音・弁膜症外来医師紹介
主な対象疾患
心臓弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患(動脈、静脈、リンパ)などの循環器疾患全般
主な検査・設備
- 下肢静脈瘤治療レーザー機器
- PCPS
- IABP
- 3D-TEE
心雑音・弁膜症外来
心臓弁膜症とは?
ヒトの心臓は4つの部屋で構成されています。その部屋の出入り口にあり、血液の流れを調整している扉のことを弁膜と言います。ヒトの弁膜は4つあり、それぞれに名前がついています。この扉が様々な理由で壊れることを心臓弁膜症といいます。一旦壊れ始めた弁膜は、自然に元に戻ることはなく、時間をかけてゆっくりと壊れて行きます。扉が壊れると血液の流れが障害されるため、心臓の様々な機能が衰えて行き、最終的には全身の臓器に影響が生じて行きます。このような病態を心不全と言います。心不全になると、息切れ、動悸、食欲不振、全身のだるさなどの様々な症状が出現してきます。
心不全は、日本人の死因のうち、悪性新生物(ガンなど)に次いで2番目に多いと言われています。心不全患者様の年間死亡率は7〜8%であり、重症にまで進行すると2年以内に50%が亡くなられると言われています(※1)。しかし、心臓弁膜症によって引き起こされた心不全は、適切なタイミングで適切な治療を受けることができれば、息切れなどの症状を劇的に改善すると同時に、風前の灯であった余命を大きく延長することが可能です。場合によっては、同世代の健常な方と同じ平均余命を取り戻すことも可能です。
また、心臓弁膜症の治療は、近年大きく変化しております。治療方法に関しては、従来の手術治療に加え、カテーテルを用いた治療法も開発され、10年前と比べて選択肢の幅が広がってきました。また、以前は心不全症状が出現してから治療を開始するのが一般的でしたが、現在では、症状が出現する前に治療をすることが望ましい場合もあり、理想的な治療開始時期は早まる傾向にあります。心臓弁膜症が弁膜の病気にとどまっていて、心臓全体の病気にまで進展する前に治療することが、その後の健康寿命や生活の質を改善する上で重要だと考えられております。
※1 「公益財団法人 日本心臓財団ホームページ」より
「心雑音・弁膜症外来」にできること
「心雑音・弁膜症外来」では、症状が出現する前、治療介入が必要になる前の弁膜症をいち早く見つけ出し、持続的な治療方針を提案させていただくことを目的としております。ご紹介の時点で治療介入の適応がある方はもちろんですが、治療介入にはまだ早い方に対しても、弁膜症診療ガイドラインに沿って定期的に診察をさせていただくことで、患者様それぞれにとって適切なタイミングで、より効果的な治療を提案させていただくことができると考えております。定期的な経過観察が必要な患者様に対しましては、原則ご紹介いただいたクリニックにお戻りいただき、年1度ないしは2度、定期的に心エコー検査にお越しいただくスタイルを取らせていただきます。定期チェックの結果はご紹介いただいた先生とも共有させていただき、日々患者様を見ていただいている先生方と共に治療方針を決めさせていただきます。
「心雑音・弁膜症外来」の担当医は、外科手術のみならず、カテーテル的大動脈弁治療の実施資格を有する弁膜症治療の経験豊富な医師が責任を持って担当させていただきます。また、より高度な先進医療が必要となった場合においても、名古屋大学病院などと緊密な連携のもと、患者様にとって望ましい医療をスムーズに提供することも可能です。
「クリニックで聴診してもらったら心雑音が聞こえると言われた。」「最近坂道で動悸や息切れがする。ちょっと前より歩くのが遅くなった。」「心エコー検査で軽度だけど弁逆流があると言われたけど、このまま放っておいてもいいの?」など、少しでも気になる所見がありましたら、ぜひ一度心臓血管外科の「心雑音・弁膜症外来」をご利用いただければ幸いです。
心雑音・弁膜症外来
- 診療日
- 毎週火曜
- 診療時間
- 午後1時〜3時
- 担当医
- 恒川医師
心臓リハビリテーション
以前は心臓病を患った後は安静が重要といわれていましたが、最近の研究から適切なトレーニングを行った方が病気の再発や再入院をする可能性が低くなることがわかってきています。また、心臓の機能が衰えている患者様、高齢の方のほうがより運動の効果が高いこともわかってきています。しかし、適切な運動で行わなければその効果も充分には得られません。
心臓リハビリテーションでは医師や理学療法士、看護師の管理の元で適切な運動を行うとともに、食事や服薬・禁煙等を含む生活全体を見直すことも重視しながら行っていきます。
トレーニングの流れ
- 1. 診 察
担当医による診察を行います。
- 2. メディカルチェック
体調に問題がないかチェックします。
- 3. ストレッチ体操
トレーニングの前に体をほぐしていきます。
- 4. 自転車エルゴメータ(エアロバイク)
当院では運動負荷試験を行うことができるため、一人ひとりに合った運動の強さを設定することが可能です。また医師・看護師・理学療法士が常駐し、血圧や心電図などを確認していますので安心してトレーニングを行っていただけます。
- 5. 整理体操
血圧や心拍数など運動後の体を整えていきます。
- 6. メディカルチェック
トレーニング後の体調の変化をチェックします。
参加方法
当院に通院されていない方で、心臓リハビリテーションの参加を希望される方は、かかりつけ病院の医師からご紹介状をご持参のうえ、当院循環器内科を受診してください。すでに当院に通院されている方は主治医にご相談ください。
心臓リハビリテーション
- 実施日
- 月曜日~土曜日
- 実施時間
- 13:40~1時間程度
(その日の人数によって時間変更となる場合があります)