消化器外科/消化器がんセンター

消化器外科/消化器がんセンター

消化器外科では、消化器領域を中心としたさまざまな臓器の疾患に対する外科的治療を担っています。具体的には、食道・胃・小腸・大腸・肛門の管腔臓器、肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓の実質臓器、甲状腺、腹壁ヘルニア・ソケイヘルニアに対応しており、同時にこれらの救急医療(緊急手術)も行っています。また、当院は中濃地区のがん拠点病院であり、消化器癌に対する外科的治療、薬物治療(抗癌剤治療)、放射線治療、それらを組み合わせた集学的治療を積極的に行っています。

消化器がんセンター/消化器外科紹介動画

【山口 和也 先生 インタビュー】

医師紹介

副病院長
(診療科責任者)
治験・臨床研究管理センター長
消化器がんセンター長
山口 和也YAMAGUCHI Kazuya
The Best Doctors in Japan® 2020-2021
岐阜大学医学部
平成元年卒業
部長
仁田 豊生NITTA Toyoo
岐阜大学医学部
平成6年卒業
部長
坂下 文夫SAKASHITA Fumio
福井医科大学医学部
平成7年卒業
部長
齋藤 史朗SAITO Shiro
岐阜大学医学部
平成10年卒業
部長
太和田 昌宏TAWADA Masahiro
岐阜大学医学部
平成14年卒業
副部長
小久保 健太郎KOKUBO Kentaro
岐阜大学医学部
平成18年卒業
杉江 雄斗SUGIE Yuto
岐阜大学医学部
平成28年卒業
杉山 恵みりSUGIYAMA Emiri
大阪医科大学
平成30年卒業
外村 俊平TONOMURA Shunpei
岐阜大学医学部
令和3年卒業

診療内容

当科では、一般外科を中心に消化器外科、乳腺外科、胸部外科、内分泌外科、内視鏡外科、肛門外科と多岐にわたる治療を行うと同時に、救急医療も頑張っており、救急患者様の治療および緊急手術もしています。

【がん拠点病院としての中心的役割】

当院は中濃地区のがん拠点病院です。外科では食道・胃・大腸・肝臓・胆管・膵臓などの消化器がんをはじめ、甲状腺がんや肺がんなど各種のがんを治療対象としています。
がん治療には手術療法をはじめ、化学療法や放射線療法などがありますが、これらの治療を組み合わせた集学的治療をおこなう中心的役割を果たしています。

【救急患者様への対応】

当院は救急部門を中心として、多くの救急患者様を受け入れています。
その中で外科では、外傷による内臓損傷、気胸や血胸などの呼吸器疾患、腸閉塞や腹膜炎など、手術も考慮すべき疾患の患者様に対応しています。

【各種の鏡視下手術】

従来の手術に比べ、傷が小さく痛みや出血の少ない鏡視下手術は、現在の外科治療の主流です。
外科では胆嚢・虫垂はもとより、食道・胃・大腸などの消化管、肝臓・脾臓・副腎などの実質臓器の手術を、できる限り鏡視下で行っています。またダヴィンチによる手術も導入しています。

【消化器一般手術】

虫垂炎、胆石症、鼡径ヘルニア、痔など各種の消化器一般手術を行っています。

特殊検査胃癌/大腸癌
ガイドラインに基づいた標準的手術。
進行癌では術前化学療法も施行している。
再発・進行胃癌および大腸癌は、がん集学的治療研究財団の臨床試験にも参加している。

肝臓 / 胆道 / 膵臓の外科的治療
拡大手術を積極的に行っている。
膵癌では術前化学放射線治療を行っている。

胆石症に対する内視鏡手術
単孔式を導入している。
呼吸器外科肺癌
標準的治療。進行の程度で拡大手術・縮小手術(内視鏡手術)

気胸
内視鏡下肺部分切除術
肛門外科PPH を用いた方法で手術を行っています。術後疼痛が少ない。
鼠径ヘルニアメッシュプラグ法で手術を行っています。術後再発および疼痛が少ない。
ロボット手術ダ・ヴィンチによる手術を導入している。

専門分野

消化器外科、肝胆膵外科、大腸肛門外科、呼吸器外科、内分泌外科、
各種標準抗がん剤治療

先端医療

胸腔鏡、腹腔鏡による食道、胃、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓手術
各種の臨床試験に参加した最先端治療(胃及び大腸)

特殊診療

幅広い腹腔鏡下手術への応用(大腸癌肝転移、膵良性疾患、下部直腸癌など)、
さらにはより低侵襲化への単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術、大腸切除術の導入

がん診療

患者様にやさしい過不足のない低侵襲手術(鏡視下手術)

  • 胃癌、大腸癌に対する胸腔鏡下手術
  • 食道癌に対する腹腔鏡手術
  • 肝腫瘍、膵腫瘍、脾臓に対する腹腔鏡手術
  • 胃癌、直腸癌に対するロボット支援下手術(da Vinci手術)
  • 腹腔鏡、内視鏡合同手術
    (LECS: Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery)

癌に関する緊急手術

大腸癌イレウス、消化管穿孔、出血などに対する手術

切除不能進行癌に対する化学療法奏効後の手術 : Conversion surgery

診断当初、手術不可能と考えられた遠隔転移を伴う進行癌に対するもので、化学療法・放射線治療の奏効により肉眼的遺残なく切除可能と判断された場合の外科的治療

消化器癌に対する薬物療法

外来化学療法を中心として、いわゆるcytotoxicな抗癌剤、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬を駆使した進行再発消化器癌に対する治療や治癒切除後の術後補助化学療法

一般外来診療

患者様にやさしい過不足のない低侵襲手術(鏡視下手術)

  • 胆石症、胆嚢炎に対する腹腔鏡手術
  • 虫垂炎に対する腹腔鏡手術(緊急手術、待機的手術)
  • ソケイヘルニアに対する腹腔鏡手術
  • 上部消化管穿孔に対する腹腔鏡手術
  • 甲状腺腫瘍に対する鏡視下手術
  • 腹腔鏡下人工肛門造設術

診療実績

【 当科の手術実績 】

【 鏡視下手術件数 2020年度 】

【 外来がん化学療法施行件数 】

【 がん種別化学療法施行件数 】

消化器がんセンター

当センターは、消化器の管腔臓器や実質臓器の診断・内科的治療を担う消化器内科と、外科的治療を担う消化器外科を中心として組織されます。診療科という縦割りの状態を横断的にすることで、消化器疾患に対する治療方針を関連する診療科が1つのチーム医療として風通し良く決定していくことを目的としています。

食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の消化管における癌を中心とした腫瘍や、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓の実質臓器における腫瘍を対象疾患としています。消化器内科、消化器外科、放射線科、病理診断科が参加する合同カンファレンスを週1回行い、治療前診断、リスク評価、治療方針、術後病理診断に関するディスカッションを行っています。消化器内科、消化器外科を中心に一丸となって消化器がんの診断・治療・緩和ケアを積極的に行っています。診療科を横断的に組織するメリットを活かして、迅速に治療が提供できるよう地域医療に貢献してまいります。

消化器内科による主な診断法

  • 上部・下部内視鏡
  • 超音波内視鏡
  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
  • 超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)
  • 管腔内超音波検査法(IDUS)など

消化器内科による治療・処置

  • 食道・胃・大腸の早期癌や良性腫瘍に対する
    内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)
  • 消化管出血に対する緊急内視鏡止血術
  • 閉塞性黄疸、急性胆嚢炎、膿瘍などに対する経皮経肝胆管(胆嚢)
    ドレナージ術(PTCD、PTGBD)経皮的膿瘍ドレナージ術(PTAD)
  • 肝癌に対する経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)など

消化器外科による悪性腫瘍に対する手術

過不足のない患者様にやさしい
低侵襲手術(鏡視下手術)

  • 食道癌に対する胸腔鏡下手術
  • 胃癌、大腸癌に対する腹腔鏡手術
  • 肝腫瘍、膵腫瘍に対する腹腔鏡手術
  • 胃癌、直腸癌に対するロボット支援下手術(da Vinci手術)
  • 腹腔鏡、内視鏡合同手術
    (LECS:Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery)

切除不能進行癌に対する化学療法奏効後の手術:
Conversion surgery

診断当初、手術不可能と考えられた遠隔転移を伴う進行癌に対するもので、化学療法の奏効により肉眼的遺残なく切除可能と判断された場合の外科的治療

癌に関する緊急手術

大腸癌イレウス、消化管穿孔、出血などに対する手術

薬物療法(消化器内科・消化器外科)

外来化学療法を中心として、いわゆるcytotoxicな抗癌剤、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬を駆使した進行再発癌に対する治療や治癒切除後の術後補助化学療法

緩和ケア

消化器内科、消化器外科、精神腫瘍科、麻酔科、医療連携センターなどの複数の診療科・部門の協力のもと、がんに対する積極的な薬物療法施行中から緩和ケアの導入や治療方針の検討を行っています。

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看護部

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