耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、小児から高齢者まで、聞こえやバランス、匂い、味といった感覚、飲み込みや発声などの運動、またアレルギーや腫瘍など、狭い領域ながら多岐にわたる疾患を対象にしています。当院では地域の要の病院として、クリニックの先生方と連携をとりながら、あらゆる疾患に積極的に対応しています。
特に、新しい診断機器、手術機器を用いて、中耳炎などの耳疾患、副鼻腔炎などの鼻疾患など、安心して治療を受けていただけるように心がけております。
医師紹介
主な対象疾患
難聴・耳・めまい疾患
突発性難聴に対する高気圧酸素療法を行なっています。メニエール病に対する、内リンパ水腫検査、MRI検査、中耳加圧療法を行なっています。耳鳴検査、補聴器やTRT(耳嗚治療器)を用いた耳鳴治療を行なっています。中耳疾患に対する手術治療、特に内視鏡下耳科手術による低侵襲手術に取り組んでいます。遺伝子難聴検査、補聴器適合検査を行なっています。
鼻疾患
内視鏡下鼻内手術を中心に、鼻・副鼻腔炎や腫瘍性疾患の治療を行なっています。
音声機能・嚥下機能
リハビリテーション科、STと連携しながら、喉頭枠組み手術などの音声改善手術、嚥下機能改善手術などの外科治療を行なっています。
アレルギー性鼻炎レーザー治療
当院ではCO2(炭酸ガス)レーザー装置を用い、アレルギー性鼻炎に対するレーザー手術を行っております。鼻粘膜に抗原(花粉、ほこり、ダニなど)が付着してもアレルギー反応が生じにくくするために粘膜の性質を変えることを目的としています。
※アレルギーを根治させるものではありません
レーザー手術による症状改善のしくみ
- レーザー照射により
鼻粘膜を物理的に減量、鼻粘膜や粘膜下組織を
凝固変性 - アレルギー反応の場を
減量、消失させる - 鼻づまり、鼻みず、
くしゃみなどの症状を
改善させる
レーザー手術のメリット
- 侵襲が少なく痛みがほとんどない
- 術後出血を伴うことがほとんどない
- 日帰り手術が可能、通常局所麻酔、手術時間は約10分と短時間
- 小児にも実施可能
- 保険適応になります

レーザー手術の適応
- くしゃみ、鼻みず、鼻づまりでお困りの方
- 保存的治療(特異的免疫療法、薬物療法)に抵抗する症例の方
- 日常の服薬や定期的通院が困難な方
- 15歳以上の方
- 花粉症の予防的治療
レーザー治療の流れ
診察時にレーザー手術のお時間の相談をさせていただきます。
原則、レーザー手術は午後に行います。
まず一度受診し、診察させていただいた上で手術適応であれば予約をとらせていただきます。予約された日に術前の検査や問診をさせていただきます。予約枠には限りがありますので、手術日時はご希望に添えない場合があります。
予約後に予約日の変更やキャンセルを希望される場合は必ず耳鼻咽喉科外来受付にお越しいただくか電話にてお伝えください。手術当日、体調が悪い場合は手術が中止、延期になる場合があります。
手術当日の注意点
- 手術前の飲食制限はありません。
- 予約時間までに必ずお越しください。予約時間に遅れた場合、手術を中止させていただくことがあります。
- 予約日の変更やキャンセルを希望される場合や体調が悪い場合は必ず耳鼻咽喉科外来受付にお越しいただくか電話にてお伝えください。
- 体調が悪い場合は手術を中止させていただくことがあります。
手術前後の流れ
- 手術の前に手術同意の確認と診察、術前検査の結果を説明させていただきます。
- 麻酔液のスプレーをしたのち、麻酔液をひたしたガーゼを両側の鼻に約10分挿入して鼻粘膜の表面麻酔をします。
- 約10分後に下鼻甲介を中心に炭酸ガスレーザーを照射します。
- 照射時間は両側で約10分程度です。
- 照射中は眼を保護するためにメガネをかけていただきます。
- 術中の痛みはほとんどありませんが、鼻の中の形態によっては痛みを感じる場合があります。 その場合は麻酔を追加しますのでおっしゃってください。
- 出血はほとんどみられず、あってもわずかににじんですぐに止まる程度です。また、照射(焼灼)しますので、照射中は多少ですがこげたにおいがします。
- 術後の状態で必要であれば抗菌薬や鎮痛剤などを投与することがあります。
- 手術当日は飲酒や喫煙、激しい運動は控えてください。また入浴はシャワー浴程度にしておき、熱いお風呂やサウナに入るのは控えてください。手術翌日以降は痛みや出血などの問題がなければ特に制限はありません。
- 術後約1週間は鼻水やかさぶた状のものがでやすいので、適宜鼻を出血しない程度にやさしくかむようにしてください。
- 術後約1週間後と約1か月後に再診していただき、術後の状態を確認します。その後は術後の状態によって適宜通院していただくことがあります。