産婦人科
産婦人科
当科では子宮筋腫や良性卵巣腫瘍、子宮内膜症といった良性疾患から、子宮癌、卵巣癌、絨毛癌といった悪性疾患の治療まで婦人科疾患全般の治療を行っています。良性疾患では特に内視鏡下手術を積極的に行っております。悪性腫瘍の治療には手術はもちろん、放射線治療や化学療法を組み合わせて集中的治療を行うことができ、緩和ケアにも力を入れております。
分娩に関しては、「赤ちゃんとお母さんの安全性を最優先で考える」をモットーに、よりよい妊娠、出産のサポートを行っていけるようスタッフ一同努めております。正常分娩・里帰り出産も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
医師紹介
婦人科
子宮筋腫や良性卵巣腫瘍、子宮内膜症といった良性疾患から、子宮癌、卵巣癌、絨毛癌といった悪性疾患の治療まで婦人科疾患全般の治療を行っています。良性疾患では特に内視鏡下手術(腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術)を積極的に行っており、帝王切開術と腟式手術を除くと、約75%の方に内視鏡下手術を行っています。
内視鏡下手術は開腹手術に比べ体への負担が少なく、早く元の生活に戻れるという利点があります。しかし悪性の疑いがある場合や、腫瘍が非常に大きい、高度の癒着がある、高度の肥満がある等で合併症の危険が高い場合にはご希望があっても内視鏡下手術ができないことがあります。詳しくは担当医とよくご相談ください。
悪性疾患に対しては、細胞や組織の一部を直接とって調べる検査や血液検査、超音波・MRI・CT・PETといった画像検査を総合してより正確な診断を行ったのち、病状により手術、化学療法(抗癌剤治療)、放射線治療を組み合わせて治療を行なっています。また、院内緩和ケアチームと連携して悪性疾患患者様の苦しみをできる限り和らげていく緩和ケアにも力をいれています。
産科
分娩に関しては、「赤ちゃんとお母さんの安全性を最優先で考える」とことをモットーとしています。そのため、骨盤位(さかご)の方や、以前に帝王切開を受けた事がある方の出産は基本的に帝王切開術としています。また急にお腹の赤ちゃんが苦しがり出した時などに必要となる緊急帝王切開術が迅速に開始できるよう、スタッフの体制強化・教育に力を入れています。一方で破水後長時間陣痛が来ない、予定日から1週間以上経っても陣痛が来ない、巨大児等で早期の分娩が望ましいなどの場合には、十分なご説明と厳重な監視のもと分娩誘発を行い、回避可能な帝王切開術は極力回避していく、という方針をとっています。母体合併症(妊娠糖尿病や妊娠高血圧など)のある妊婦さんも受け入れており、近隣のクリニック様からも多数紹介していただいております。
当院では医師・助産師・看護師・スタッフ皆が連携し、主役である妊婦さん一人ひとりの思いやニーズを受けとめながら、よりよい妊娠、出産のサポートを行っていけるよう努めております。立会い分娩をご希望のご夫婦には、お二人が力を合わせて分娩に臨めるようサポートいたします。(現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため立ち合い出産は原則していただくことができませんが、2023年5月以降緩和する方針です)
また母乳育児を推進しており、必要な方には退院後も母乳外来に来ていただき継続的なケアを行っております。ただし母乳外来は、原則的に当院で分娩をされた方、もしくは妊婦健診を受けておられた方を対象としています。
出産に関するQ&A
- 分娩にはどのような種類がありますか?
- 正常経腟分娩、帝王切開、無痛分娩があります。無痛分娩は、医学的適応がある方のみ計画出産で対応しています。
- 里帰り出産を希望していますが、いつ頃受診すればいいですか?
- 里帰り出産は、先輩ママである実母がいるということで、心強いことがたくさんありますね。
まず20週前後で一度ご相談ください。32週~35週で里帰りしていただき、当院を受診してください。受診される際には紹介状をご持参ください。
- 入院期間はどのくらいですか?
- 正常経腟分娩の場合、初産は産後6日間、経産は産後5日間です。
帝王切開の場合は、手術前日に入院し、術後7日目に退院です。無痛分娩の場合は、計画出産になりプラス1〜3日かかります。
- 出産費用はどのくらいかかりますか?
- 平均47~48万円程度(非課税)です。
- ママのための教室はありますか?
- はい。併設する健康増進施設「クラブM」で、マタニティヨガや、産後ケアを行っております。
不妊治療について
当院では一般的な不妊症検査:超音波、MRI検査、血液検査、子宮卵管造影、精液検査等による原因検索を行っていただくことができます。特に子宮内膜症が原因の場合には積極的に腹腔鏡手術による治療を行っています。不妊治療としてはタイミング指導、排卵誘発、人工受精は行っていますが、それ以上の体外授精や顕微授精は行っていません。必要な方には近隣の施設をご紹介させていただいています。
子宮頸がん予防
子宮頸がん予防ワクチン(ガーダジル)の接種を行っています。
子宮頸がん予防ワクチン(ガーダジル)とは子宮頸がん発症の主要な原因である、発がん性ヒトパピローマウィルス(HPV)の16・18型の感染を予防するワクチンです。加えて6・11型をカバーすることで尖圭コンジローマの予防にもなります。
2022年4月より定期接種の積極的勧奨が再開しました!
日本では、平成15年(2013年)6月から、副反応問題のため接種勧奨の差し控えが約9年続いていました。しかし、HPVワクチンの効果と安全性に関する多くの知見が得られたため、令和4(2022年)年4月より定期接種の積極的接種勧奨(対象者にワクチンの接種券やワクチンの効果や安全性に関する内容のリーフレットが送られること)の再開と、情報が届かなかったために接種機会を逃した女性への無料キャッチアップ接種が開始となりました。定期接種の対象は小学校6年生から高校1年生相当の女子ですが、無料キャッチアップ接種の対象者は、平成17年度生まれ(令和4年度に25歳になる学年)までの女性が3年間カバーされることになりました。
対象者の方
ワクチン対象者 | 接種を希望される小学校6年生以上の女性 |
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費用 | ※お住いの自治体から送付される接種券があれば接種自体に料金はかかりません。接種券をお持ちでない場合は保険外診療として自費となります。(1回:約17,000円) |
接種回数 | 初回より1ヶ月~2ヶ月後と6ヶ月後の計3回 |
接種部位 | 腕の筋肉への筋肉注射 |
ご希望の方は産婦人科外来を受診して下さい。なお、中学生以下の方の場合は保護者の方との同伴が必要となります。接種は完全予約制ですので、事前にお電話にてご予約をお願いいたします。
定期の予防接種は、各市町村が主体となって実施しています。お住まいの市町村における接種方法(いつ・どこで・どのように受けられるかなど)については、市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。
外来の完全予約制について
外来での待ち時間をできる限り短縮するため、当科では初診の方も含め完全予約制で外来診療を行っています。お電話または産婦人科外来窓口にてご予約の上受診してください。
他院からのご紹介の方も事前に連携室にてご予約をお願いいたします。ただし病状により急を要す方は予約外でも診させていただきますのでまずはお電話にてご相談下さい。なお、救急対応や分娩や緊急手術等により必ずしもご予約いただいた時間に診察ができないことがあります。あらかじめご了承ください。