呼吸器外科

呼吸器外科

当科では治療の難しいとされる肺がんに対し、診療科の垣根を超えて外科治療・放射線治療・薬物治療を用いた集学的治療を行なっています。

近年、薬物治療が飛躍的に進歩し、分子標的治療や免疫治療によって患者様一人ひとりに合った最適な治療が可能になったことで、生存が大幅に改善しています。また、当院では高度放射線機器を多数完備しており、2023年には陽子線治療が開始予定で、より高度ながん治療が可能になります。当科では専門性が高く、患者様本位の医療が行えるよう、日々エビデンスに基づいた治療を迅速に提供してまいります。ぜひ当科までご相談ください。

医師紹介

呼吸器外科部長
(診療科責任者)
水野 吉雅MIZUNO Yoshimasa
岐阜大学医学部
平成13年卒業
金森 里香KANAMORI Rika
岐阜大学医学部
平成31年卒業

肺がん治療について

薬物治療・放射線治療・外科治療により
専門性の高い患者様本位の
やさしい医療を推進していきます。

肺がんは早期から転移をすることも多く、がん死亡の第一位を占めています。しかし近年の薬物治療の進歩により飛躍的に治療成績が良くなって来ています。薬物治療(分子標的治療・免疫治療・抗がん剤治療)や外科治療、放射線治療を用いた集学的治療を行い患者様一人一人にそれぞれ合わせた治療法を選択することにより生存率の改善につながります。

分子標的治療とは

肺がんでは、患者様に合った治療法はそれぞれ異なりますので、より良い治療法を選択するためには肺がんのタイプ(遺伝子異常)を正確に診断し、効果が高く期待される治療法を選ぶことが必須です。それぞれの遺伝子異常に対する治療法の開発が進み、遺伝子異常に対応する分子標的治療を行うことにより大きな治療効果が認められるようになってきています。

免疫治療とは

がん細胞への直接的な作用ではなく、患者様自身の身体の免疫を介してがん細胞を攻撃する新規治療法である免疫治療(免疫チェックポイント阻害薬)の開発も急速に進んでいます。

人間には免疫反応を調節するメカニズムとして、自己に対する過剰な免疫反応や正常組織への障害を抑えるための機構、免疫チェックポイント機構が働いています。がんはこの機構を利用してがんに対する攻撃にブレーキをかけています。このブレーキを解除するのが免疫チェックポイント阻害薬です。肺がんではニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブといった免疫治療薬が使用されています。肺がん治療センターでは、患者様本位の医療が行えるように日々、エビデンスに基づいた治療を迅速に提供していきます。

受診される方

初期臨床研修医

看護部

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